現代日本文学[緑]




岩波ブックサーチャー
 
鴛 鴦 帳
泉 鏡花
■緑27-11
■体裁=文庫判・212頁
■品切重版未定
■1955年8月5日
■ISBN4-00-312711-0

この作は理想家鏡花の倫理を主題に,その理想主義のもっとも鮮明に熾烈な一篇である.主人公たる裁判官板倉の自己反省のきびしさ,彼の愛人たる芸者の貞操観念の堅さはともに自己の信念に殉じて身命を捨てることを辞さない.作者がこれらの人物に注いだ熱情と意気は,人の肺腑をつく.8年の歳月を費やしてなった大正期の力作.解説=佐藤春夫



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