現代日本文学[緑]
大石良雄 笛
野上 弥生子 作
■緑49-8
■体裁=文庫判・並製・カバー・196頁
■品切重版未定
■1998年6月16日
■ISBN4-00-310498-6
「大石良雄」は弥生子41歳の作.この小説における大石良雄は世の定説となっている英雄ではない.いかにも人間らしい, 屈折した家庭人大石良雄である.「笛」は79歳の作.夫の死後,身を粉にして働いて育てた子供が自分から離れていく−老いた母親の孤独を繊細な筆遣いで描いて,しみじみと読者の胸を打つ.(解説=加賀乙彦)