現代日本文学[緑]
黴
徳田 秋声
■緑22-4
■体裁=文庫判・222頁
■品切重版未定
■1949年11月10日
■ISBN4-00-310224-X
「黴」は秋声の3部作「あらくれ」「足迹」「爛」などとともに彼の代表作であり,自然主義文学の金字塔である.理想も夢もない笹村という一文学者の些細な人生の断片をひとつひとつ何の感情も示さず伝えていくこの作品ほど秋声自身夢を殺し,主観の流露を捨て,徹底的な客観描写に終始した作品はない.