現代日本文学[緑]
歌行燈
泉 鏡花
■緑27-2
■体裁=文庫判
■品切重版未定
■1988年9月16日
■ISBN4-00-310272-X
冬の桑名の月の夜,うどん屋の店先で酒をあおる旅芸人の若者は,なぜか夜空に響く按摩の笛に怯えている.やがておかみを前に三年前の因縁話を語りはじめた同じその頃,旅宿湊屋では,芸妓お三重が旅の二老人に薄倖な身の上を明かしていた.二つの語りの交錯が幽艶な陶酔境を現出する鏡花一代の傑作. (解説 久保田万太郎)