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日本のデザイン

美意識がつくる未来

歴史的な転換点に立つ今,必要な「資源」とは何か? 日本を代表するデザイナーによる,未来への構想.

日本のデザイン
著者 原 研哉
通し番号 新赤版 1333
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 芸術
刊行日 2011/10/20
ISBN 9784004313335
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 254頁
在庫 在庫あり
まさしく歴史的な転換点に立つ日本.大震災を経て,とりわけ経済・文化活動のあらゆる側面において根本的な変更をせまられる今,この国に必要な「資源」とは何か? マネーではなく,美を,幸福を,誇りを得るために,立ち戻るべきは「感受性」である──.つねに「ものづくり」の最先端をリードしてきた著者が,未来への構想を提示する.
まえがき

序──美意識は資源である

1 移動──デザインのプラットフォーム
 飽和した世界に向けて
 展覧会「JAPAN CAR」
 移動への欲望と未来

2 シンプルとエンプティ──美意識の系譜
 柳宗理の薬缶
 シンプルはいつ生まれたのか
 なにもないことの豊かさ
 阿弥衆とデザイン

3 家──住の洗練
 暮らしのかたち
 家をつくる知恵
 持たないという豊かさ
 日本の家を輸出する

4 観光──文化の遺伝子
 日本の見立て方
 複眼の視点
 アジア式リゾートを考える
 国立公園
 瀬戸内国際芸術祭

5 未来素材──「こと」のデザインとして
 創造性を触発する媒質
 ファッションと繊維
 鶏口牛後のクリエイション
 異国で日本の未来にたどり着く

6 成長点──未来社会のデザイン
 東日本大震災から
 大人たちのプリンシプル
 北京から眺める

あとがき
原 研哉 (はら けんや)
1958年生まれ.デザイナー.日本デザインセンター代表.武蔵野美術大学教授.「RE DESIGN」や「HAPTIC」など,独自の視点で企画した展覧会を通して日常や人間の諸感覚に潜むデザインの可能性を提起.長野五輪の開・閉会式プログラム,愛知万博公式ポスターをデザイン.2002年より無印良品のアドバイザリーボードメンバー.東京ADC賞グランプリ,毎日デザイン賞,亀倉雄策賞,原弘賞,世界インダストリアルデザイン・ビエンナーレ大賞など内外で受賞多数.近年は「TOKYO FIBER」展や「JAPAN CAR」展など,日本の産業の潜在力を世界に提示する仕事に注力している.2011年,北京を皮切りに中国にて個展を巡回.著書『デザインのデザイン』(岩波書店,2003)はサントリー学芸賞を受賞,多言語に翻訳されている.

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2012年12月2日
なごみ 2012年2月号
読売新聞(朝刊) 2012年1月23日
信濃毎日新聞(朝刊) 2012年1月8日
日経産業新聞 2011年12月22日
朝日新聞(朝刊) 2011年12月4日
読売新聞(朝刊) 2011年12月4日
東京新聞(朝刊) 2011年12月4日
週刊東洋経済 2011年11月12日号
日本経済新聞(夕刊) 2011年11月2日

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