電子書籍対応

ブラジル

跳躍の軌跡

民主化,女性大統領の誕生,GDP世界6位に――.この四半世紀に劇的な変化を遂げたブラジルの実相に迫る.

ブラジル
著者 堀坂 浩太郎
通し番号 新赤版 1380
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 現代世界
刊行日 2012/08/21
ISBN 9784004313809
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 230頁
在庫 在庫僅少
軍事政権からの民主化,巨額の債務国から債権国への転換,女性大統領の誕生,そしてGDP世界6位に――.この四半世紀余りに劇的な変化を遂げたブラジル.発展の軌跡を,政治,経済,社会,対外関係からたどり,その実相に迫る.民主化はなぜ起きたのか,経済発展の原動力は何か,そして,どのような課題が残されているのか.
はじめに

第1章 ブラジルは、いま
 1 初の女性大統領
 2 経済の飛躍と歴史的段階
 3 貧困撲滅、そして社会統合・国家統合へ

第2章 軍政から民主制へ   ──体制移行と政治・経済の変容
 1 軍事政権の誕生
 2 軍政の正統性
 3 軍部の退出
 4 文民政権と政治の混乱
 5 政治の安定へ
 6 経済危機の克服
 7 成長軌道
 8 米欧金融危機、試される実力

第3章 新生ブラジルの制度設計   ──改革の積み重ね
 1 国のかたち──大統領制、連邦制、民主憲法
 2 選挙・政党・文民統制
 3 変わる政治風土・政治文化
 4 民営化と外資参入
 5 金融安定化のシステム
 6 政府・企業・市民社会の協働
 7 多様な人々の包摂──社会の統合に向けて
 8 貧困克服のための制度──ボルサ・ファミリア、最低賃金
 9 教育改革──人的能力の引き上げ

第4章 世界の表舞台へ   ──その原動力は何か
 1 姿を変えた資源大国
 2 広大な国土の活用
 3 環境との折り合い
 4 内需の拡大──消費パワー
 5 変わる生活と就労スタイル
 6 産業力・企業力
 7 高まる国際プレゼンス──G20と「大統領外交」
 8 広がる貿易パートナー──全方位外交と対米・対中関係
 9 隣接国との結びつき──メルコスールと南米諸国連合
 10 国際化の進展

終章 日本とブラジル   ──遠くても近い国に
 1 長い歴史と重層的関係
 2 相互補完関係を超えて

おわりに
文献案内/参照文献
ブラジル略史
堀坂浩太郎 (ほりさかこうたろう)
 1944年東京都に生まれる
 1968年国際基督教大学教養学部卒
 1970-83年日本経済新聞記者
 1978-82年同サンパウロ支局特派員
 1983-2010年上智大学外国語学部講師,助教授,教授
 専攻─ラテンアメリカ地域研究
 現在─上智大学名誉教授
 著書─『ドキュメント カントリー・リスク──金融危機世界を走る』(日本経済新聞社),『転換期のブラジル──民主化と経済再建』(サイマル出版会),『ブラジル新時代──変革の軌跡と労働者党政権の挑戦』(共編著,勁草書房),『現代ブラジル事典』(監修,新評論) ほか
 訳書─アルフレッド・ステパン『ポスト権威主義──ラテンアメリカ・スペインの民主化と軍部』(同文館出版) ほか

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2014年6月8日
朝日新聞(be) 2014年3月22日
読売新聞(朝刊) 2012年10月21日
東京新聞(夕刊) 2012年9月25日
産経新聞 2012年9月9日
公明新聞 2012年9月3日

関連書籍

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る