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日本財政 転換の指針

財政赤字の原因を日本社会の構造から解き明かし,受益と負担の望ましいあり方を提言する.

日本財政 転換の指針
著者 井手 英策
通し番号 新赤版 1403
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2013/01/22
ISBN 9784004314035
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 232頁
在庫 品切れ
「破綻」や「国債暴落」という警告の言葉に脅え,財政を「再建」することが,本当に社会に共通の善なのか.尊厳と信頼の社会を構築するための財政の条件とは何か.赤字の原因を日本社会の構造から解き明かし,「ユニバーサリズム」の視点から,受益と負担の望ましいあり方,そして新しい財政のグランドデザインを提言する.
第1章 財政の理念を考える──「ユニバーサリズム」とは何か

第2章 「土建国家」の成立と零落──分配できない国家の憂鬱

第3章 日本社会の何が壊れてしまったのか

第4章 財政再建をどう進めるか

第5章 新しい財政のグランドデザイン──受益が築く尊厳と信頼

第6章 公正な社会をめざして──新しい正義の財政基盤

あとがき
参考文献
井手英策 (いでえいさく)
 1972年福岡県久留米市生まれ
 1995年東京大学経済学部卒業
 2000年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了.東北学院大学,横浜国立大学などを経て
 現在─慶應義塾大学経済学部准教授
 専攻─財政社会学
 著書─『財政赤字の淵源──寛容な社会の条件を考える』(有斐閣,2012年)
    『雇用連帯社会──脱土建国家の公共事業』(編,岩波書店,2011年)
    『交響する社会──「自律と調和」の政治経済学』(共編,ナカニシヤ出版,2011年)
    『希望の構想──分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』(共編,岩波書店,2006年)ほか

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2015年8月16日
毎日新聞(夕刊) 2014年12月9日
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