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日本語スケッチ帳

好評の『日本語雑記帳』に続くことばシリーズ第2弾.ますます面白いことば博士の日本語ウオッチング.

日本語スケッチ帳
著者 田中 章夫
通し番号 新赤版 1480
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 言語
刊行日 2014/04/18
ISBN 9784004314806
Cコード 0280
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 236頁
在庫 在庫あり
「お・も・て・な・し」は,新語・流行語大賞をとった話題の身ぶり言語だが,エジプトでは,あの動作が「静かに!」を,コロンビアでは「沢山ある」を表わすという.五輪・野球などスポーツ用語の誕生秘話,外国では通用しない外来語,「自分をほめてあげたい」の意外なルーツなど,日本語の面白い世界を楽しめる一冊.
 まえがき

I ニホン語は、いま
お・も・て・な・し/「アッ、やば!」/「ウッソー!」「ホント?」/不自然なニホン語

II 揺れ動く言葉
鳥肌が立つ/転石、苔を生ぜず/君子豹変/なでしこジャパン


III 人名と地名
たまサン・カスさん・悪魔クン/アキハバラか、アキバハラか?/大坂から大阪へ

IV 東のことば、西のことば
「イジワル」vs.「イケズ」/カントダキ・ニヌキ・アツヤキ・テンプラ/「行っチマッタ」「行ッチャッタ」「行ッチッタ」/置いテアッタ→置いチャッタ、行っテアッタ→行っタッタ/「カブリナ!」と「カブリーナ!」

V 外国語から外来語へ
ボランティア/デパート/大人・小人/Japanglish→Japlish/アジヤからアジアへ

VI スポーツのことば
「五輪・パラ五輪」の誕生/「野球」「庭球」「サッカー」誕生譚/応援のコトバと雰囲気

VII 翻訳の世界
超意訳と超直訳/絶妙の訳「MOMIKESU」/原文と訳文―用語のバラエティー/夕陽が「赤い」のは日本だけ?

VIII 文体・表現・敬語など
「~ダ体」と「~デアル体」/「~サセテイタダキマス」のお生まれ/間違いやすい敬語/婉曲な命令・ストレートな命令/レル言葉・ラ抜け言葉・ラ抜き言葉/テヨダワ言葉・書生言葉・ザアマス階級・ベランメエ調

IX 語法と用字の諸相
「沖縄ヲ返せ」か「沖縄(ニ)返せ」か?/指示詞の世界/仮名遣い、苦難の歴史/語法の移ろい、用語のゆらぎ

X 変身するコトバ
星々・点たち/自分をほめてあげたい/リラの花咲く頃/デマ、噂そして風評被害

 あとがき
田中章夫(たなか・あきお)1932年 東京・赤坂に生まれ、麻布に育つ。1959年 東京教育大学(現・筑波大学)大学院博士課程中退。香川大学教官・国立国語研究所言語計量第一研究室長・大阪外国語大学教授・学習院大学教授・東呉大学(台北)客座教授を歴任、定年退職。モナシュ大学(オーストラリア)・カイロ大学(エジプト)・ネール大学(インド)・オーストラリア国立大学・上海外国語大学・北京/大連日語培訓部に出講。専攻は、近代日本語学、日本語語彙論・位相論。
著書に、『国語語彙論』(明治書院、1978年)、『東京語―その成立と展開』(明治書院、1983年)、『標準語』(誠文堂新光社、1991年)、『日本語の位相と位相差』(明治書院、1999年)、『近代日本語の文法と表現』(明治書院、2001年)、『近代日本語の語彙と語法(東京堂出版、2002年)、『揺れ動くニホン語』(東京堂出版、2007年)、『日本語雑記帳』(岩波書店、2012年)ほか。

書評情報

読売新聞(朝刊) 2014年9月27日
日本語学 2014年7月号

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