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コーポレート・ガバナンス

業績が低迷しスキャンダルが頻発する日本企業のガバナンスを見直す.実証分析で実態と将来像に迫る.

コーポレート・ガバナンス
著者 花崎 正晴
通し番号 新赤版 1513
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2014/11/20
ISBN 9784004315131
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 198頁
在庫 品切れ
低迷する業績,頻発するスキャンダル.悲鳴をあげる日本企業にとって,ガバナンス(企業統治)の見直しは必須である.1990年代以降,会社法施行・改正によって企業はどう変わったのか.そもそも銀行をはじめとする日本企業のガバナンスにはどのような特徴があったのか.実証分析によって通説がくつがえる.
はしがき

第1章 コーポレート・ガバナンスとは何か
 1 所有と経営の分離
 2 エージェンシー問題

第2章 アメリカ型ガバナンスの特徴と限界
 1 株主による経営者のモニタリング
 2 経営者へのインセンティブ付与
 3 株式市場を利用するアプローチ

第3章 日本型ガバナンスを再検討する
 1 企業系列
 2 日本独自のメインバンク・システム
 3 日本のメインバンクはガバナンス機能を果たしたか

第4章 日本の銀行のガバナンス
 1 金融危機の何が問題か
 2 銀行のガバナンスと規制の役割
 3 ガバナンスの空白

第5章 東アジア企業のガバナンス構造
 1 家族支配企業のガバナンス
 2 アジア危機とコーポレート・ガバナンス
 3 財閥の功罪
 4 中国の経済発展

第6章 コーポレート・ガバナンスの将来展望
 1 アメリカ型ガバナンスは浸透したか
 2 日本の企業行動はアメリカ型に移行するか
 3 ステイクホルダー型ガバナンス

あとがき
参考文献
花崎正晴 (はなざきまさはる)
 1957年東京生まれ
 1979年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業,日本開発銀行設備投資研究所,同調査部,OECD経済統計局,ブルッキングス研究所,一橋大学経済研究所,日本政策投資銀行設備投資研究所等を経て,
 現在─一橋大学大学院商学研究科教授
    早稲田大学博士(経済学)
 専門─コーポレート・ガバナンス,金融論
 著書─『日本経済 変革期の金融と企業行動』(共編著)(東京大学出版会2014年),『金融システムと金融規制の経済分析』(共編著)(勁草書房2013年),『企業金融とコーポレート・ガバナンス』(東京大学出版会2008年,第50回エコノミスト賞受賞),『コーポレート・ガバナンスの経済分析─変革期の日本と金融危機後の東アジア─』(共編著)(東京大学出版会2003年)ほか

書評情報

金融財政事情 2015年6月29日号
信濃毎日新聞(朝刊) 2015年3月29日
日本経済新聞(朝刊) 2014年12月28日
日本経済新聞(朝刊) 2014年12月21日
毎日新聞(朝刊) 2014年12月21日
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