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学校の戦後史

六三三制改革,不就学,教師の専門性など数々の論点の背景を,制度と理念の70年の変遷から問い直す.

学校の戦後史
著者 木村 元
通し番号 新赤版 1536
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 教育
刊行日 2015/03/20
ISBN 9784004315360
Cコード 0237
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 220頁
在庫 在庫あり
学校の戦後史は学校と社会の関係史だった.その課題は,民主主義社会の担い手づくりから,高度成長を支える人材育成へ,低成長期に入ると新自由主義とグローバル化への対応へシフトした.同時に進む制度と子どもの乖離は,学校を内部から揺すぶり続ける――学校を巡る様々な論点の背景を戦後70年のスパンから今問い直す.
はじめに

序章 就学・進学動向からみる戦後──学校の受容と定着

第一章 「日本の学校」の成立──近代学校の導入と展開
 一 産業革命と近代学校
 二 日本の近代学校
 三 「生きられる場」の形成と葛藤

第二章 新学制の出発──戦後から高度成長前
 一 戦後の学校の枠組み
 二 教育行政とカリキュラム
 三 戦後初期の学校の動勢

第三章 学校化社会の成立と展開──経済成長下の学校
 一 高度成長と学校
 二 「出口」の展開──中学校の変化
 三 高校の大衆化
 四 学校間接続問題の諸相──中学校と高校の接続
 五 産業化社会への対応の諸相
 六 学校への異議申し立て

第四章 学校の基盤の動揺──一九九〇年代以降
 一 制度基盤の変容
 二 学力と学校制度の新動向
 三 自明性の問い直し
 四 内側の取り組み
 五 学校知識をめぐる新展開

終章 学校の役割と課題──戦後学校制度の再考

あとがき
主要参考文献
図版出典一覧
木村 元 (きむら はじめ)
 1958年石川県に生まれる
 1990年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
 専攻─ 教育学・教育史
 現在─ 一橋大学大学院社会学研究科教授
 著書─『人口と教育の動態史』(多賀出版),『日本の学校受容』(勁草書房),『近代日本の人間形成と学校』(クレス出版,以上編著),『教育から見る日本の社会と歴史』(八千代出版),『青年の社会的自立と教育』(大月書店,以上共編著),『教育科学の誕生』(大月書店),『教員文化の日本的特性』(多賀出版),『教育学をつかむ』(有斐閣),『戦時下学問の統制と動員』(東京大学出版会,以上共著)ほか

書評情報

週刊教育資料 2015年11月9日号
日本教育新聞 2015年7月27日
週刊読書人 2015年7月24日号
北海道新聞(朝刊) 2015年7月15日
教育学術新聞 2015年7月1日号
サンデー毎日 2015年5月3日号
西日本新聞(夕刊) 2015年4月30日
日本経済新聞(朝刊) 2015年4月26日
東京新聞(朝刊) 2015年4月26日

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