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蘇我氏の古代

ヤマト王権の紛れもない中心であった一族は,なぜ歴史から姿を消したのか? 氏族からみた古代を描く.

蘇我氏の古代
著者 吉村 武彦
通し番号 新赤版 1576
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2015/12/18
ISBN 9784004315766
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 282頁
在庫 在庫僅少

大化改新前夜,クーデターによる暗殺をきっかけに「滅亡」したとされる蘇我氏.仏教導入をすすめ,推古天皇の信頼も厚く,「大臣」として政権を支えた蘇我馬子を筆頭に,ヤマト王権の紛れもない中心であった一族は,なぜ歴史から姿を消したのか? その後の藤原氏の台頭までを視野に,氏族からみた列島社会の変化を描く.

プロローグ──蘇我氏とは

一 氏の誕生──氏の名を名のる
 1 王の名をめぐって──中国の史書から
 2 「倭の五王」の姓と名
 3 大伴氏と物部氏──「職能」を名のる氏

二 蘇我氏の登場
 1 葛城氏と蘇我氏
 2 蘇我氏の系譜をたどる
 3 列島の開発と蘇我稲目
 4 仏教の導入と馬子

三 発展と権勢の時代
 1 推古女帝の即位
 2 推古朝における馬子の活躍
 3 飛鳥の地と蝦夷・入鹿
 4 蘇我氏と「天皇」

四 大化改新──蘇我氏本宗の滅亡
 1 東アジアの情勢からみた「乙巳の変」
 2 大化の改革と蘇我倉山田石川麻呂
 3 生き延びる蘇我氏傍系──七世紀後半の蘇我氏
 4 石川氏の活躍

五 蘇我氏から藤原氏へ
 1 藤原氏の誕生と不比等──名負いの氏からの離脱
 2 律令法と氏・氏族
 3 奈良時代と藤原氏

エピローグ──蘇我氏とは何であったのか

あとがき
考古史料原文
参考文献
図版原版出典、資料所蔵元一覧
年  表
重 要 語
吉村武彦 (よしむらたけひこ)
 1945年朝鮮大邱生まれ.京都・大阪育ち
 1968年東京大学文学部国史学科卒業,同大大学院人文科学研究科博士課程国史学専修中退
 現在─明治大学文学部教授
 専攻─日本古代史
 著書─『日本古代の社会と国家』(岩波書店)
    『日本社会の誕生』(岩波ジュニア新書)
    『聖徳太子』『シリーズ日本古代史② ヤマト王権』『女帝の古代日本』(岩波新書)
    『日本の歴史3 古代王権の展開』(集英社)
    『古代天皇の誕生』(角川選書)
    『列島の古代史』(共編著,全8巻,岩波書店)ほか

書評情報

古代文化(2016年12月30日発行) 第68巻第3号
読売新聞(朝刊) 2016年1月31日
朝日新聞(朝刊) 2016年1月17日

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