電子書籍対応

ブラックバイト

学生が危ない

社会問題化する「ブラックバイト」.学生を食い潰す,その恐るべき実態とは.親・教師に向けた対策も提示.

ブラックバイト
著者 今野 晴貴
通し番号 新赤版 1602
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2016/04/20
ISBN 9784004316022
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ 238頁
在庫 在庫あり
休みのない過密シフトで心身を壊すほど働き,売上ノルマのため「自爆営業」も強いられる.人手が足りなくて辞めることもできず,時には損害賠償の脅しまで.そんな,学生たちを食い潰す「ブラックバイト」が社会問題化している.多くの相談・解決にあたった著者が,恐るべき実態と原因を明らかにし,具体的な対策をも提示する.
はじめに

1章 学生が危ない──ブラックバイトの実態
 1 辞められずに「死にたいと思った」──外食チェーン店の事例
 2 バイトで就職活動ができない──コンビニチェーン店の事例
 3 社会経験のはずが、進路を断念──塾講師の事例
 4 「ワンオペ」の過重労働──牛丼チェーン店の事例
 5 社会問題化するブラックバイト

2章 ブラックバイトの特徴
 1 学生の「戦力化」──生活全体がアルバイトに支配される
 2 安くて、従順な学生
 3 一度入ると、辞められない──「責任感」、脅し、暴力
 4 高校生にまで広がるブラックバイト

3章 雇う側の論理、働く側の意識
 1 業界の事情
 2 ブラック企業とブラックバイト
 3 利用される「責任感」と「やりがい」
 4 希薄な法規範と権利意識
 5 学生の貧困と奨学金

4章 どうすればいいの?──対策マニュアル
 1 異変に気づく家族と教師
 2 ブラックバイトの見分け方
 3 トラブルへの対処法
 4 立ち上がった人たち

5章 労働社会の地殻変動
 1 牢獄と化す下層労働
 2 非正規雇用の性質変化
 3 学生を守る政策を
 4 問われる消費者

あとがき
巻末資料(無料労働相談先/無料ダウンロード資料/参考文献)
今野晴貴 (こんのはるき)
 1983年宮城県生まれ.NPO 法人 POSSE 代表.ブラック企業対策プロジェクト共同代表.一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍.専門は労働社会学,社会政策.
 著書─『ブラック企業──日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)[第13回大佛次郎論壇賞受賞]
    『ブラック企業2──「虐待型管理」の真相』(文春新書)
    『ブラック企業ビジネス』(朝日新書)
    『生活保護──知られざる恐怖の現場』(ちくま新書)[上記2著で日本労働社会学会奨励賞受賞]
    『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?』(星海社新書)
    『ブラックバイト』(大内裕和との共著,堀之内出版)など

この商品に関するお知らせ

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る