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仏教 第2版

仏教 第2版
著者 渡辺 照宏
通し番号 青版 C-150
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 宗教
刊行日 1974/12/20
ISBN 9784004121503
Cコード 0215
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 216頁
在庫 在庫あり
死ねば戒名をもらい,葬儀や法事は仏式で営まれることが多い.私たちの生活の中に仏教は広く深く入りこんでいる.それでいて,私たちは,仏教についてどれほど知っているだろうか.仏教を生んだインドの精神風土,仏陀とその弟子たちの生活と思想を明らかにし,その後の流れの根源と展開を追って,仏教理解に必要な基礎知識を提供する.
まえがき

Ⅰ 仏教へのアプローチ
   日本人と仏教 仏教的遺産 日本語の中の仏教語 仏陀と成仏 往生 念仏 中国仏教の成立 中国における西域仏教 インドから来た僧侶たち 玄奘 プニョーダヤ アモーガヴァジュラ 塔 ヨーロッパにおけるインド研究の開始 パーリ語仏典の研究 チベット仏教の研究 サンスクリット語仏典の発見 北方仏教の研究 西域の再発見 仏教研究の新方向 日本における仏教研究 本書の歴史的立場

Ⅱ 仏陀とは何か
   仏陀の宗教 仏陀が説いた宗教 仏陀を信仰する宗教 仏陀についての考察

Ⅲ 仏陀以前のインド
   インドの風土 アーリア族の優勢 非アーリアの諸民族 インダス文明 ドラヴィダ文明 モンゴル系 ヴェーダの宗教 バラモン教 ウパニシャッドの思想 出家修行者の群 二大史詩 ジナ教 アージーヴィカ教 仏教の立場

Ⅳ 仏陀の生涯
   仏陀の伝記 ボサツの誕生 誕生地の遺跡 ボサツの母 予言 青年時代 四門出遊 出家 苦行 菩提樹 マーラとの闘い 成道 世尊 独覚 梵天の勧請 鹿野苑 最初の説法 中道 四つの聖なる真理 苦悩について 苦悩の起原 苦悩の克服とそれを実現するための道 仏陀となったという宣言 教団の成立 三大弟子 マガダ国 カピラヴァストゥ デーヴァダッタ 尼僧のはじまり 祇園精舎 鹿子母講堂 プラセーナジット王 カウシャンビー 西端と東端 ヴァイシャーリー 布教旅行 ネハン経 最後の旅 生命力の放棄 入滅の宣言 最後の供養 クシナガラ

Ⅴ 仏陀の弟子たち
   ──出家と在家──
   出家と在家 出家修行者の優位 出家教団 サンガ 戒律の条項 反省の日 布薩 雨季 祝祭日 寺院 ビクシュの衣食 教団の運営 在家信者 在家のための説法 平凡な在家信者 すぐれた在家信者たち 富豪ウグラ 富豪ハスタカ プールナの僻地布教 在家仏教の意義

Ⅵ 聖典の成立
   ──アショーカ王の前と後──
   聖典の伝承 ヴァイシャーリー会議 聖典の編集 アショーカ王当時の仏教 アショーカ王の入信 アショーカ王の法 アショーカ王と仏教 ラーフラへの教誡 聖典成立以前の仏教 多界経と六界経 四摂事 四無量 慈愛の問題

Ⅶ 仏陀の理想をめざして
   ──ボサツの道──
   ジャータカ物語 ジャータカのテーマ パーラミター 六パーラミター ボサツの拡大解釈 ボサツの道 ヨーガ ヨーガと三界 ヨーガと無常観 大乗の静慮 静慮パーラミター ヨーガの実践者たち 智慧のパーラミター 般若経典 般若と方便 中観派 ボサツの学芸 不住生死涅槃 発菩提心 第三の道

Ⅷ 仏陀の慈悲を求めて
   ──信仰の道──
   帰依 帰依のいろいろ 三宝への帰依 ストゥーパの建立 ストゥーパの寄進者たち ストゥーパ礼拝の問題点 法華経のストゥーパ信仰 大乗とストゥーパ 仏陀の本体 ヴァイローチャナ仏陀 大日如来 ボサツたち 明王 天部 マンダラの世界 三密のヨーガ 石は沈む 船に乗せる 廻向 ボサツ道の極致
渡辺照宏(わたなべしょうこう)
 1907-1977年
 1930年東京大学文学部インド哲学科卒業
 専攻―インド哲学,仏教
 著書―『日本の仏教』『死後の世界』
    『外国語の学び方』『お経の話』(以上岩波新書)
    『日本仏教のこころ』『仏教のあゆみ』
    『新釈尊伝』など
 訳書―『タゴール詩集―ギーターンジャリ』
    ベック『仏教』(2点岩波文庫)など

書評情報

週刊現代 2014年3月1日号
寺門興隆 2004年2月号

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