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日本中世の民衆像

平民と職人

日本中世の民衆像
著者 網野 善彦
通し番号 黄版 136
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 1980/10/20
ISBN 9784004201366
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 190頁
在庫 品切れ
弥生時代いらい水稲を中心に生きてきた単一の民族という日本人像は近世以降の通念にしばられた虚像ではないだろうか.本書は,中世民衆が負っていた年貢・公事の実態とその意味を問い直し,さらに遍歴する職人集団の活動に光を当てることにより,その虚像をくつがえす.日本中世の多様な姿とゆたかな可能性が描き出される.
は じ め に

第Ⅰ部 中世の平民像

  一 平民身分の特徴
  二 さまざまな年貢
  三 年貢の性格
  四 水田中心史観の克服
  五 公事の意味するもの
  六 「自由民」としての平民

第Ⅱ部 中世の職人像

  一 職人という言葉
  二 職人身分の特徴
  三 遍歴する職人集団
  四 櫛を売る傀儡
  五 職人としての唐人

お わ り に

 あ と が き
網野善彦(あみのよしひこ)
 1928─2004年
 1950年東京大学文学部卒業
 専攻─日本中世史,日本海民史
 著書─『中世東寺と東寺領荘園』
    『無縁・公界・楽』
    『蒙古襲来』
    『日本中世の非農業民と天皇』
    『東と西の語る日本の歴史』
    『日本論の視座』
    『日本社会再考』
    『日本の歴史をよみなおす』
    『悪党と海賊』
    『日本中世都市の世界』
    『日本社会の歴史』(上・中・下)
    ほか多数
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