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プルトニウムの恐怖

プルトニウムの恐怖
著者 高木 仁三郎
通し番号 黄版 173
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 1981/11/20
ISBN 9784004201731
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 234頁
在庫 品切れ
プルトニウムは,原子番号九四番の元素で,自然界には存在せず,人工的にのみ合成される.その一族プルトニウム二三九は半減期二万四一○○年の猛毒の放射性物質で,原子力発電の副産物としてできる.「人類の夢をかなえる元素」とも「悪魔の元素」ともよばれるプルトニウムにまつわる話を,巨大科学技術の問題とかかわらせながら語る.
第一章 パンドラの筐は開かれた

第二章 原子力発電

    ──巨大化と人間──

 Ⅰ 原子力発電
 Ⅱ スリーマイル島原発事故

第三章 核燃料はめぐる

 Ⅰ 核燃料サイクルとプルトニウム
 Ⅱ 核燃料サイクルの過程
 Ⅲ サイクルと人と環境と
 Ⅳ 日本の核燃料サイクル

第四章 核文明のジレンマ

 Ⅰ プルトニウムの毒性
 Ⅱ プルトニウムと核拡散

第五章 不死鳥かバベルの塔か

    ──高速増殖炉をめぐって──

 Ⅰ 高速増殖炉とは
 Ⅱ 高速増殖炉の将来

第六章 ホモ・アトミクス

第七章 未来への一視点

あ と が き
高木仁三郎(たかぎじんざぶろう)
 1938年─2000年
 1961年 東京大学理学部卒業.日本原子力事業,東京大学原子核研究所,東京都立大学などを経て,1975年に原子力資料情報室の設立に参加し,86年から98年まで代表を務める.1997年ライト・ライブリフッド賞受賞.
 著書─ 『プルトニウムの未来』『市民科学者として生きる』『原発事故はなぜくりかえすのか』(以上,岩波新書)
     『新版 単位の小事典』
     『新版 元素の小事典』
     (以上,岩波ジュニア新書)
     『いま自然をどうみるか』(白水社)
     『宮澤賢治をめぐる冒険』(社会思想社)
     『市民の科学をめざして』(朝日選書)など

書評情報

東京新聞(朝刊) 2011年10月9日
毎日新聞(朝刊) 2011年4月20日
日本経済新聞(朝刊) 2011年4月11日
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