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生物進化を考える

生物進化を考える
著者 木村 資生
通し番号 新赤版 19
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 自然科学
刊行日 1988/04/20
ISBN 9784004300199
Cコード 0245
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 302頁
在庫 在庫あり
ダーウィンによって確立された進化論はどのように発展していったのか.分子生物学は進化論をいかに豊かにしたのか.進化の道筋は現在どのように考えられているのか.革命的な「分子進化の中立説」を提唱して世界の学界に大論争を巻き起した著者が,『種の起原』から中立説までの進化の考え方をやさしく説き,人類の未来にも想いを馳せる.
はしがき

第一章 生物の多様性と進化の考え

 1 生物の多様性
 2 事実としての生物進化
 3 進化論発達の歴史
  ラマルクとダーウィン
  メンデルの貢献

第二章 遺伝学に基づく進化機構論の発達史

 1 波瀾の幕開け
 2 集団遺伝学の形成
 3 進化総合説と淘汰万能主義
 4 分子進化の研究と中立説
 5 その他の進化理論

第三章 進化の道すじをたどる

 1 生命の歴史のあらすじ
 2 脊椎動物の進化
 3 哺乳類の進化
 4 霊長類の進化と人類の出現

第四章 進化要因としての突然変異

 1 遺伝学的生命観
 2 突然変異の性質と種類
 3 遺伝子突然変異の本質
 4 遺伝子突然変異の表現効果

第五章 自然淘汰と適応の考え

 1 ダーウィンによる自然淘汰の考え
 2 自然淘汰説の近代的発展

第六章 集団遺伝学入門

 1 集団遺伝学とは
 2 遺伝子頻度と交配様式
 3 遺伝的な平衡について
 4 遺伝的浮動について
 5 集団中における突然変異遺伝子の行動

第七章 分子進化学序説

 1 分子進化研究の前夜
 2 分子進化を理解するための基礎知識
 3 分子進化の速度の推定
 4 分子進化の特徴
 5 突然変異の種内への蓄積過程

第八章 中立説と分子進化

 1 中立説による説明
 2 分子レベルの種内変異
 3 分子進化時計と分子系統学
 4 中立進化に関連した他の話題
 5 分子進化と表現型進化の橋渡し

第九章 進化遺伝学的世界観

 1 進化の産物としてのヒト
 2 優生の問題を考える
 3 積極的優生と人類の未来
 4 人類の宇宙的発展と進化

参考文献
木村資生(きむらもとお)
 1924―94年
 1947年京都大学理学部卒業
 専攻―集団遺伝学
 著書―『遺伝学から見た人類の未来』(編,培風館)
    『分子進化学入門』(編,培風館)
    『岩波講座 現代生物科学6 ヒト遺伝の基礎』(編,岩波書店)
    The Neutral Theory of Molecular Evolution, Cambridge Univ. Press;
    邦訳『分子進化の中立説』(紀伊國屋書店)ほか
 訳書―クロー『遺伝学概説』(共訳,培風館)

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