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臨床の知とは何か

臨床の知とは何か
著者 中村 雄二郎
通し番号 新赤版 203
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 福祉・医療
刊行日 1992/01/21
ISBN 9784004302032
Cコード 0210
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 236頁
在庫 在庫あり
科学に代表される〈近代の知〉は大きな成果を生んだ.しかし今日,その限界も指摘されはじめている.人間存在の多面的な現実に即した〈臨床の知〉が構築されねばならない.著者の積年の思索の結実である本書は,人間の知のあり方に新たな展望を開き,脳死や臓器移植などの医学的臨床の問題にたいしても明快な視点を提供する.
序文――なぜ〈臨床の知〉なのか

Ⅰ 〈科学〉とはなんだったのか
 1 学問の危機・地球の危機
 2 科学と生活世界

Ⅱ 経験と技術=アート
 1 知の異なった可能性
 2 経験・実践と技術を顧みる

Ⅲ 臨床の知への道
 1 情念から制度そして言語へ
 2 共通感覚からの出発

Ⅳ 臨床の知の発見
 1 演劇的知/パトスの知/南型の知
 2 臨床の知の仕組み

Ⅴ 医療と臨床の知
 1 臨床医学の原型と展開
 2 医療の現在を考える

Ⅵ 生命倫理と臨床の知
 1 脳死と臓器移植の問題
 2 説明と同意の問題

 あとがき
 参考文献一覧
 人名キーワード・事項キーワード
中村雄二郎(なかむらゆうじろう)
 1925年東京に生まれる
 1950年東京大学文学部卒業.哲学者・明治大学名誉教授
 主要著書―『パスカルとその時代』(東京大学出版会)
      『哲学の現在』(岩波新書)
      『共通感覚論』(岩波書店)
      『西田幾多郎』(同)
      『術語集――気になることば』(岩波新書)
      『術語集Ⅱ』(同)
      『正念場――不易と流行の間で』(同)
      『悪の哲学ノート』(岩波書店)
      『述語的世界と制度――場所の論理の彼方へ』(同)
      『日本文化における悪と罪』(新潮社)

書評情報

材 MATERIAL 2018年4月号(Vol.16)

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