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いまどきの「常識」

「反戦・平和は野暮」「お金は万能」…….いまどきの「常識」を浮き彫りにし,社会の変化を鋭く考察.

いまどきの「常識」
著者 香山 リカ
通し番号 新赤版 969
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2005/09/21
ISBN 9784004309697
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 220頁
在庫 品切れ
「反戦・平和は野暮」「お金は万能」「世の中すべて自己責任」…….身も蓋もない「現実主義」が横行し,理想を語ることは忌避される.心の余裕が失われ,どこか息苦しい現代のなかで,世間の「常識」が大きく変りつつある.様々な事象や言説から,いまどきの「常識」を浮き彫りにし,それらを形作る日本社会を鋭く考察する.
まえがき

1 自分の周りはバカばかり  篇──
  「あの人はバカ」と言う自分はバカじゃない/世界の中心は自分/悪いのは私ではない/涙が切り札/少年事件には厳罰を

2 お金は万能  篇──
 結局、お金がものをいう/現実には従うしかない/自分らしい仕事をしよう/ゆっくりしたい、ラクしたい

3 男女平等が国を滅ぼす  篇──
 男は男らしく、女は女らしく/結婚しないと幸せになれない/三世代家族が子どもを守る/不倫は文化だ/ゆとり教育は失敗だった

4 痛い目にあうのは「自己責任」  篇──
 すべては「自己責任」の結果/ 「偉い人」には逆らうな/競争には勝たなければいけない/病気も障害も「負け組」/インフォームド・コンセントは患者を救う

5 テレビで言っていたから正しい  篇──
 ノーテレビデーで子どもを守れ/B型人間は自己中心的/人は死んでも生き返る/外国人は危険

6 国を愛さなければ国民にあらず  篇──
  「平和」や「反戦」にとらわれるのは頭が古い証拠/ナショナリズムは普通で健全で自然/何よりも「国益」優先/過去にこだわるな/軍隊を持ってこそ「普通の国」だ/テロに屈するな/平和のためなら死んでもいい

あとがき
香山リカ (かやまリカ)
1960年北海道生まれ
   東京医科大学卒業
現在─精神科医,立教大学教授
著書─『若者の法則』(岩波新書)
   『10代のうちに考えておくこと』(岩波ジュニア新書)
   『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』(共著,岩波ブックレット)
   『就職がこわい』
   『結婚がこわい』(以上,講談社)
   『生きづらい〈私〉たち』(講談社現代新書)
   『〈私〉の愛国心』(ちくま新書)
   『ぷちナショナリズム症候群』(中公新書ラクレ)
   『NANA 恋愛勝利学』(集英社)ほか

書評情報

Educo 2006年春号
週刊東洋経済 2005年12月17日号
ダ・カーポ 2005年12月7日号
月刊旬なテーマ 2005年12月号
京都新聞(朝刊) 2005年11月13日
朝日新聞(朝刊) 2005年11月6日
週刊ポスト 2005年11月4日号
週刊現代 2005年10月29日号
読売新聞(朝刊) 2005年10月22日
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