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2022.07.09
森鷗外
文化の翻訳者
文豪の作品を「翻訳」という観点からたどり,「文化の翻訳者」であった森鷗外の現代的意味を考える.
軍医として多忙を極める生活の中で,鷗外は『即興詩人』『ノラ』をはじめ,文学関係の著作の半分以上を占めるほど数多くの翻訳を行なっている.鷗外はなぜこのように多くの翻訳を行なったのだろうか.文豪の作品を「翻訳」という観点からたどり,単なる言葉の翻訳ではなく,「文化の翻訳者」であった鷗外の現代的意味を考える.
書評情報
読売新聞(朝刊) 2005年12月11日