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ひとはなぜ戦争をするのか

脳力のレッスンV

「力こそ正義」という世界潮流に,いかに対抗し,「正気の社会」を取り戻すのか.『世界』好評連載の第五弾.

ひとはなぜ戦争をするのか
著者 寺島 実郎
ジャンル 書籍 > 単行本 > 政治
刊行日 2018/01/26
ISBN 9784000245333
Cコード 0031
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 322頁
在庫 品切れ
イギリスのEU離脱,トランプ米大統領登場に世界が揺れる中,大義なき解散と選挙に翻弄される日本.ポピュリズムという世界潮流,止まないマネーゲームの狂奔,没落の恐怖におびえる中間層の右傾化など,内外情勢の退嬰に,我々はどう正対すべきか.歴史に向き合い,民主主義による資本主義改革を提言する.『世界』好評連載の第五弾.
はじめに

Ⅰ 戦争を制御する知
 ひとはなぜ戦争をするのか──そして,日本の今
 節目の年,二〇一七年──ポピュリズムの先にあるもの
 トランプ政権の本質──正対する日本の構想
 「運命の五年間」から一〇〇年──戦後七〇年の日本への問いかけ
 二〇一七年夏への思索──内外の退嬰の中で
 ウィーンから考える北朝鮮問題と中東エネルギー地政学
 人間機械論の変遷──デカルトからAIまで
 二〇一八年への確かな視座──世界同時好況の陥穽と閉塞感を超える視界

Ⅱ デモクラシーと肥大するマネー資本主義
 覚醒の年への思い──二〇一四年,日本の死角
 ウクライナ危機が炙り出した日本外交のジレンマ
 強靭なリベラルの探求──細川「脱原発」・集団的自衛権・アベノミクスの本質
 世界の激震と日本の正気──二〇一四年秋の世界認識
 宗教とマネーゲーム──二〇一六年への視座
 東日本大震災から五年──覚醒して本当に議論すべきこと
 民主主義は資本主義を制御できるのか──二〇一六年米大統領選挙の深層課題

Ⅲ 沖縄が拓く視座──忘れてはならないこと
 江戸期の琉球国と東アジア,そして沖縄の今
 【対談】翁長雄志×寺島実郎 
  沖縄はアジアと日本の架け橋となる──辺野古からアジアの平和構築を

Ⅳ 戦後民主主義とシルバー・デモクラシーの行方
 二〇一五年の意味──高齢者となった団塊の世代の責任
 不機嫌な時代と潜在するリスク──二〇一五年の世界と日本
 日本の内向と右傾化の深層構造──二一世紀日本で進行したもの
 戦後七〇年の夏,日本外交の貧困──安保法制を超えた視界へ
 戦後民主主義の新たな地平──与えられた民主主義を超えて
 二〇一六年参院選に見るシルバー・デモクラシーの現実──それでもアベノミクスを選ぶ悲哀
 日本政治の活路を探る──二〇一七年総選挙解析

おわりに
寺島実郎(てらしま じつろう)
1947年北海道生まれ.早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後,三井物産入社.米国三井物産ワシントン事務所所長,三井物産常務執行役員,三井物産戦略研究所会長等を経て,現在は(一財)日本総合研究所会長,多摩大学学長.国土交通省・社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会長,同省・国土審議会計画推進部会委員,同省・スーパーメガリージョン構想検討会委員,経済産業省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員等を務める.
著書に『脳力のレッスンI~V』『シルバー・デモクラシー』(岩波書店)『ユニオンジャックの矢』(NHK出版)『中東・エネルギー・地政学』(東洋経済新報社)『世界を知る力』(PHP新書)他.
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