THE BIG HOUSE アメリカを撮る

巨大スタジアムを舞台にした映画づくりから,〈アメリカ〉が見えてきた.気鋭の映画作家の新たな挑戦.

THE BIG HOUSE アメリカを撮る
著者 想田 和弘
ジャンル 書籍 > 単行本 > 評論・エッセイ
刊行日 2018/05/30
ISBN 9784000612708
Cコード 0095
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 260頁
定価 1,980円
在庫 在庫あり
アメリカでの映画づくり,大学生との共同作業,個性豊かな地方都市での暮らし.ミシガン州で全米最大のアメフト・スタジアム「THE BIG HOUSE」に集い,働く人々を映像化する初めてづくしの体験は,折しも大統領選挙の激動期にあたり,アメリカを再発見するプロセスとなった.気鋭の映画作家が新たな挑戦を綴る書き下ろし.
はじめに

第1章 いきなりミシガンへ
第2章 スタジアムをどう撮るか
第3章 ウィスコンシン戦を撮る
第4章 イリノイ戦を撮る
第5章 トランプのアメリカ
第6章 映画を編集する
第7章 厳寒のデトロイトを撮る
第8章 映画をどう終えるか

あとがき――視線に対する視線………マーク・ノーネス
想田和弘(そうだ かずひろ)
1970年栃木県足利市生まれ.映画作家.東京大学文学部卒業後に渡米,ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ映画学科を卒業.93年からニューヨーク在住.NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がけたのち,台本・ナレーション・BGM等を排した,自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践.監督作品に『選挙』(2007),『精神』(08),『Peace』(10),『演劇1』(12),『演劇2』(12),『選挙2』(13),『牡蠣工場』(15),『港町』(18)があり,国際映画祭などでの受賞多数.著書に『精神病とモザイク――タブーの世界にカメラを向ける』(中央法規出版),『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(講談社現代新書),『演劇 VS.映画――ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか』(岩波書店),『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(岩波ブックレット),『熱狂なきファシズム――ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社),『カメラを持て、町へ出よう――「観察映画」論』(集英社インターナショナル),『観察する男――映画を一本撮るときに,監督が考えること』(ミシマ社),『観察――「生きる」という謎を解く鍵』(共著,サンガ)など.

書評情報

中央公論 2018年8月号
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