思想 2019年11月号

思想 2019年11月号
ジャンル 雑誌 > 思想
刊行日 2019/10/25
体裁 184頁
思想の言葉………池澤夏樹


〈提起〉危機に立ち向かう文学………沼野充義・巽 孝之・木村朗子
世界(文学)とは何か?――理念,現実,実践,倫理………沼野充義

 〈第1部〉 文学の言葉とポスト・トゥルース
ポストモダニズムと「真実の死」………土田知則
共感の製造――1930年代米ソにおけるライフヒストリー・プロパガンダ………亀田真澄
「読む」ことをめぐる闘争――名和小太郎『著作権2・0』とテクストの複数性………紅野謙介
記録・フィクション・文学性――「聞き書き」の言葉について………佐藤 泉

 〈第2部〉 越境と世界
「危きに遊ぶ文体」攷――世界の中の日本文学から異界の中の日本文学へ………ピーター・バナード
ヨーロッパ越境文学の新展開――ドイツ語文学を拡大するハンガリー語からの翻訳者=作者たち………新本史斉
日本語と英語の両方で書くということ………吉原真里
「戦争は企業のものとなっている」,または忠誠心の行方――21世紀のジョン・ル・カレ………上岡伸雄

 〈第3部〉 新たな倫理と可能性を求めて
戦後文学の倫理について武田泰淳が示したこと………木村朗子
言語の下をかいくぐる――ブンガクとマンガの振り子運動………大串尚代・小林エリカ
人形(きかい)になりたい――身体と生殖をめぐるポスト・ウーマンの語り………生駒夏美
パクス・モンゴリカの人新世――ディック,ウォン,ロビンスンに見る歴史改変の想像力………巽 孝之
日記・ボンネット・西部劇――映画と文学のアダプテーション論の余白に………川本 徹
ページトップへ戻る