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2021.11.08
世界 2021年12月号
【特集1】学知と政治 【特集2】コロナ660日
【特集】学知と政治
私たちは、学問の自由と学術組織の独立した地位の尊重を求める。
その自由と独立とは、ただアカデミズムの発展のためだけではなく、私たちの社会の持続可能性の確保と民主主義のために不可欠であるからだ。
日本学術会議の会員任命拒否から1年が経過した。
いまだ政権は、その決定の撤回をせず、経過の率直な説明も行なっていない。
追及の過程の中で明るみに出た政府の文書には、このように記されていた。
「外すべき者(副長官から)」――政権は、何を恐れて、このような挙におよんだのか。
学問の自由と独立を侵し、法に違背してまで、知の第一線に立つこの6名の、何を忌避したかったのか。
その本質は、本特集の全体によって明らかとなろう。
┏━━━┓
┃特集1┃学知と政治
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈いかなる逸脱だったのか〉
日本における学術と政治─学術会議会員任命拒否問題から考える
岡田正則(早稲田大学)
〈文脈を追う〉
現代日本と軍事研究─日本学術会議で何が議論されたのか
加藤陽子(東京大学)
〈「事件」の本質〉
法治の危機と学術の軽視
松宮孝明(立命館大学)
〈真と偽を区別する〉
ポスト真実の政治状況と人文知
芦名定道(関西学院大学)
〈民主主義への参加〉
「反政府的」であるとは、どういうことか─政治と学問、そして民主主義をめぐる対話
宇野重規(東京大学)
〈学問の自由を守る政治へ〉
反憲法政治の転換を
小沢隆一(東京慈恵会医科大学)
┏━━━┓
┃特集2┃コロナ660日
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈写真家のみたコロナ禍〉
グラビア パンデミックの光景
小原一真、渋谷敦志、大石芳野、林 典子、高橋健太郎、岩村優希、石川真生、岩波友紀
〈課題は何か〉
生存のための社会変革を!──現場からの検証………生存のためのコロナ対策ネットワーク
総論…藤田孝典、渡辺寛人
女性…竹信三恵子
学生…大内裕和
外国人…岩橋 誠
〈検証〉
コロナと法─何ができ、何をしなかったのか
永井幸寿(弁護士)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆注目記事
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〈ジャーナリズムと連帯〉
フィリピン 沈黙しないジャーナリストたち─マリア・レッサのノーベル平和賞受賞に想う
工藤律子(ジャーナリスト)
〈強いられた流浪〉
ネグロスからの手紙─虐殺と弾圧の島で(特別篇・上)ランタンの灯は遠くなっても
クラリッサ・シングソン(人権アクティヴィスト)、訳・構成=木村英昭・勅使川原香世子
〈報告〉
「ニュース女子」事件とは何だったのか
辛淑玉(のりこえねっと)
〈国際的調査報道〉
パンドラ文書を解読する(上)
奥山俊宏(朝日新聞)、畑宗太郎(朝日新聞)
〈情念とルサンチマン〉
異端者の政治─安倍政権試論
二階堂友紀(朝日新聞)
〈対談〉
岸田「先祖返り」内閣に期待できるか
御厨 貴(東京大学名誉教授)、後藤謙次(政治ジャーナリスト)
〈政治家の軌跡〉
メルケルとは何者だったのか
板橋拓己(成蹊大学)
〈争点は何だったか〉
メルケル後 ドイツの選択(上)──連邦議会選挙と新政権
梶村太一郎(ジャーナリスト)
〈最終回〉
関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン(下)
花田達朗(早稲田大学名誉教授)
〈シリーズ連載〉
ジェンダー平等へ教育に何ができるか
阿久澤麻理子(大阪市立大学)
〈司法の独立の危機〉
岡口裁判官への弾劾訴追は妥当か─訴追状を読む
木村草太(東京都立大学)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇世界の潮
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇米価下落─コロナ禍のもとの農業危機
尾原浩子
◇米国の対中政策とクアッド
藤田直央
◇「聖職」神話への挑戦──埼玉教員超勤訴訟10・1判決の意義と課題
高橋 哲
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇SEKAI Review of Books
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇越境する世界史家(下)──リチャード・J・エヴァンズ著『エリック・ホブズボーム』
三宅芳夫(千葉大学)
◇アブドゥルラザク・グルナ、ノーベル文学賞受賞に寄せて
橋本智弘(青山学院大学)
◇読書の要諦──文芸 強靭な孤独
藤沢 周(小説家)
◇【連載】本とチェック 第3回 とてつもないこと
金承福(「クオン」代表)
◇新刊紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●連載
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----〈好評連載〉----------
●分水嶺II コロナ緊急事態と専門家【第6回】
「病床二割増」計画
河合香織(ノンフィクション作家)
●亡所考【第12回】
水産市場の〈地霊〉
北條勝貴(上智大学)
----〈最終回〉----------
●県境の町【第10回】
今を生きる
吉田千亜(ライター)
----------------------------
●脳力のレッスン特別篇
「新しい資本主義」への視界を拓く──日本経済・産業再生への筋道(下・1)
寺島実郎
●メディア批評【第168回】
神保太郎(ジャーナリスト)
●片山善博の「日本を診る」【145】
新型コロナ対策のこれから──国も都道府県も特措法の原点に戻れ
片山善博(早稲田大学)
●いま、この惑星で起きていること【第24回】
暗く、熱くなる地球
森さやか(気象予報士)
●但馬日記【第31回】
繰り返された「トランプ型選挙」──豊岡市長選顛末記(4)
平田オリザ(劇作家)
●お許しいただければ──隣の連中(A. G. ガードナー)
訳=行方昭夫(英文学者)
●原発月報――(21・9~10)
福島原発事故記録チーム
●ドキュメント激動の南北朝鮮【292】(21・9~10)
編集部
●ことわざの惑星
金井真紀(イラストレーター)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○読者投句・岩波俳句
選・文=池田澄子(俳人)
○アムネスティ通信
○読者談話室
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○表紙写真
アメリカの新型コロナ感染症の死者数と同じ、約67万本の白い旗が掲げられた米国ナショナル・モール国立公園。
ワシントンD.C.、2021年9月21日。 ロイター/アフロ
○デザイン
赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)
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編集後記 *お読みになれます
┃特集1┃学知と政治
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〈いかなる逸脱だったのか〉
日本における学術と政治─学術会議会員任命拒否問題から考える
岡田正則(早稲田大学)
〈文脈を追う〉
現代日本と軍事研究─日本学術会議で何が議論されたのか
加藤陽子(東京大学)
〈「事件」の本質〉
法治の危機と学術の軽視
松宮孝明(立命館大学)
〈真と偽を区別する〉
ポスト真実の政治状況と人文知
芦名定道(関西学院大学)
〈民主主義への参加〉
「反政府的」であるとは、どういうことか─政治と学問、そして民主主義をめぐる対話
宇野重規(東京大学)
〈学問の自由を守る政治へ〉
反憲法政治の転換を
小沢隆一(東京慈恵会医科大学)
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┃特集2┃コロナ660日
┗━━━╋…────────────────────────────────
〈写真家のみたコロナ禍〉
グラビア パンデミックの光景
小原一真、渋谷敦志、大石芳野、林 典子、高橋健太郎、岩村優希、石川真生、岩波友紀
〈課題は何か〉
生存のための社会変革を!──現場からの検証………生存のためのコロナ対策ネットワーク
総論…藤田孝典、渡辺寛人
女性…竹信三恵子
学生…大内裕和
外国人…岩橋 誠
〈検証〉
コロナと法─何ができ、何をしなかったのか
永井幸寿(弁護士)
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◆注目記事
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〈ジャーナリズムと連帯〉
フィリピン 沈黙しないジャーナリストたち─マリア・レッサのノーベル平和賞受賞に想う
工藤律子(ジャーナリスト)
〈強いられた流浪〉
ネグロスからの手紙─虐殺と弾圧の島で(特別篇・上)ランタンの灯は遠くなっても
クラリッサ・シングソン(人権アクティヴィスト)、訳・構成=木村英昭・勅使川原香世子
〈報告〉
「ニュース女子」事件とは何だったのか
辛淑玉(のりこえねっと)
〈国際的調査報道〉
パンドラ文書を解読する(上)
奥山俊宏(朝日新聞)、畑宗太郎(朝日新聞)
〈情念とルサンチマン〉
異端者の政治─安倍政権試論
二階堂友紀(朝日新聞)
〈対談〉
岸田「先祖返り」内閣に期待できるか
御厨 貴(東京大学名誉教授)、後藤謙次(政治ジャーナリスト)
〈政治家の軌跡〉
メルケルとは何者だったのか
板橋拓己(成蹊大学)
〈争点は何だったか〉
メルケル後 ドイツの選択(上)──連邦議会選挙と新政権
梶村太一郎(ジャーナリスト)
〈最終回〉
関西生コン弾圧と産業労働組合、そしてジャーナリスト・ユニオン(下)
花田達朗(早稲田大学名誉教授)
〈シリーズ連載〉
ジェンダー平等へ教育に何ができるか
阿久澤麻理子(大阪市立大学)
〈司法の独立の危機〉
岡口裁判官への弾劾訴追は妥当か─訴追状を読む
木村草太(東京都立大学)
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◇世界の潮
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◇米価下落─コロナ禍のもとの農業危機
尾原浩子
◇米国の対中政策とクアッド
藤田直央
◇「聖職」神話への挑戦──埼玉教員超勤訴訟10・1判決の意義と課題
高橋 哲
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◇SEKAI Review of Books
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◇越境する世界史家(下)──リチャード・J・エヴァンズ著『エリック・ホブズボーム』
三宅芳夫(千葉大学)
◇アブドゥルラザク・グルナ、ノーベル文学賞受賞に寄せて
橋本智弘(青山学院大学)
◇読書の要諦──文芸 強靭な孤独
藤沢 周(小説家)
◇【連載】本とチェック 第3回 とてつもないこと
金承福(「クオン」代表)
◇新刊紹介
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●連載
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----〈好評連載〉----------
●分水嶺II コロナ緊急事態と専門家【第6回】
「病床二割増」計画
河合香織(ノンフィクション作家)
●亡所考【第12回】
水産市場の〈地霊〉
北條勝貴(上智大学)
----〈最終回〉----------
●県境の町【第10回】
今を生きる
吉田千亜(ライター)
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●脳力のレッスン特別篇
「新しい資本主義」への視界を拓く──日本経済・産業再生への筋道(下・1)
寺島実郎
●メディア批評【第168回】
神保太郎(ジャーナリスト)
●片山善博の「日本を診る」【145】
新型コロナ対策のこれから──国も都道府県も特措法の原点に戻れ
片山善博(早稲田大学)
●いま、この惑星で起きていること【第24回】
暗く、熱くなる地球
森さやか(気象予報士)
●但馬日記【第31回】
繰り返された「トランプ型選挙」──豊岡市長選顛末記(4)
平田オリザ(劇作家)
●お許しいただければ──隣の連中(A. G. ガードナー)
訳=行方昭夫(英文学者)
●原発月報――(21・9~10)
福島原発事故記録チーム
●ドキュメント激動の南北朝鮮【292】(21・9~10)
編集部
●ことわざの惑星
金井真紀(イラストレーター)
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○読者投句・岩波俳句
選・文=池田澄子(俳人)
○アムネスティ通信
○読者談話室
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○表紙写真
アメリカの新型コロナ感染症の死者数と同じ、約67万本の白い旗が掲げられた米国ナショナル・モール国立公園。
ワシントンD.C.、2021年9月21日。 ロイター/アフロ
○デザイン
赤崎正一 + 佐野裕哉 (協力=国府台さくら)
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編集後記 *お読みになれます