| 西川栄明さんの『手づくりの木の道具 木のおもちゃ』に登場する作家さんの作品が展示されているというので、新宿伊勢丹で開かれた「手の仕事 モダン・クラフト展」に行ってきた。落ち着いた雰囲気の会場には、金属器や陶器も並べられていたが、やはり木の作品に惹かれる。それも、木を材料にした絵画や飾り物ではなく、手にとって確かめられる道具が楽しい。 |
まず木の葉の器の臼田健二さんにご挨拶。じつはこの展示会のことは臼田さんに知らせていただいたのだった。作品を手に取ると、思っていたよりも重く、ずっしりた感じ。写真で見るよりも中央のへこみが深い。木の葉の葉脈ごとに濃淡のグラデーションになっていて美しい。ほんとうはそれが理想の姿だが、なかなか思うような材料が手に入らないとおっしゃっていた。これは飾るのが目的の器とのことだが、いつまでも手触りと重量感を楽しんでいたい。 |
次に「組子の木のあかり」の林久雄さんにご挨拶。なんとか現物を見たいと思っていた作品が並んでいて感激。組子のスタンドも見事だが、床や壁に映された光の模様の美しいこと。そして、本の中で「モアレ状の光と陰影のバランス」と書かれていた意味がよくわからなかったのだが、林さんの説明でわかった。組子のスタンドは中が空洞になっているので、こちら側の側面と向こう側の側面の組子どうしがモアレを作る。それがこちらの視点の移動にともなってさまざまに変化するのだ! これには驚いた。こんなあかりを一つでも家に置いておけたら…。 |
| ご本人は見えていなかったが、木箱と茶筒の丹野則雄さんの作品も手に取る。丹野さんの留め具のすばらしさを西川さんに聞いていたので、さっそく試してみる。写真ホルダー、ようじホルダーなど、わずかな力でカチッと留め具がはずれる。その感触がたまらない。本にはなかった木の鞄も展示されていて、丈夫そうなのに拍子抜けするほど軽い。その留め具もまたわずかなタッチでカチッ。 |
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| みなさん作品の横に『手づくりの木の道具 木のおもちゃ』を置いていてくれたのはうれしかった。作品はどれもひとつひとつの手づくりだから、ポケットマネーで衝動買いできる値段でないのが残念。これら以外では、木の鳥や狐を支えるモビール(やじろべえ)が面白かった。ちょっと触れるとゆらゆらいつまでも動いている。そういえば今回はおもちゃがなかったから、機会があれば木のおもちゃにもぜひさわってみたい。 |