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【10月5日発売】

 

ブラッカムの爆撃機
 ロバート・ウェストール作
 宮崎駿編
 金原瑞人訳
 
     
 


  イギリスのカーネギー賞作家ロバート・ウェストール(1929-1993)の作品集。収録されるのは、「ブラッカムの爆撃機」「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の3編に、晩年(6年間)著者と生活を共にした女性リンディ・マッキネルによる略伝「ロバート・ウェストールの生涯」。
  ――と、これだけならば、ふつうのヤングアダルト向き児童書と思われるでしょうが、この本には、あっと驚く仕掛けが……。
  1990年に福武書店から刊行された『ブラッカムの爆撃機』(「チャス・マッギルの幽霊」「ブラッカムの爆撃機」の2編を収録)に惚れ込んだ宮崎駿監督。思いが昂じて、はるばるウェストールの故郷をたずね、「ウェストール幻想 タインマスへの旅」(コマ漫画、カラー24頁分)を描き下ろし、自ら編んだ今回の本のイントロに配したのです。ぜひとも今の日本の若者たちにウェストールを読んでほしい! という宮崎監督の熱い思いが伝わってきます。

 
  【編集部:若月万里子】  
 


 
  著者  
 
ロバート・アトキンソン・ウェストール
1929年10月7日生まれ。イギリス・ノーサンバーランド州ノースシールズに生まれる。ダラム大学では美術を専攻し、1953年卒業。さらにロンドン大学スレード美術専門学校で学ぶ。卒業後、美術教師として教える傍ら、一人息子クリストファーのために書き1975年に出版された「“機関銃要塞”の少年たち」(評論社)がカーネギー賞を受賞。以後、55歳で教師を退職するまで執筆活動と教職を並行して続けた。1981年に「かかし」(徳間書店)で再びカーネギー賞、1990年「禁じられた約束」(徳間書店)でシェフィールド児童文学賞、「海辺の王国」(徳間書店)でガーディアン賞を受賞するなど、現代イギリス児童文学を代表する作家である。生涯に48冊の本を書き、1993年肺炎で死亡。
 
 
 
  編およびカラー描き下ろし  
 
宮崎 駿(みやざき・はやお)
アニメーション映画監督。1941年1月5日、東京生まれ。学習院大学政治経済学部卒業。劇場用アニメーション監督作品に「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)、「風の谷のナウシカ」(1984)、「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)がある。「千と千尋の神隠し」で第52回ベルリン国際映画祭 金熊賞、第75回アカデミー賞 長編アニメーション映画部門賞などを受賞。「ハウルの動く城」では、第61回ベネチア国際映画祭でオゼッラ賞を、続く第62回同映画祭では、優れた作品を生み出し続けている監督として栄誉金獅子賞を受賞している。

 
 
 
  訳者  
 
金原瑞人(かねはら・みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学英文学専攻博士課程修了。法政大学社会学部教授。エスニック文学、マイノリティ文学、児童文学などを講じる。ウェストール『かかし』、ペック『豚の死なない日』、マコーリアン『不思議を売る男』、キング=スミス『ゴッドハンガーの森』、ヘミングウェイ『ケニア』、カニグズバーグ『スカイラー通り18番地』など訳書多数。
 
 
 
 
 
    〈カラー描き下ろし〉タインマスへの旅(前編) 宮崎 駿
ブラッカムの爆撃機
チャス・マッギルの幽霊
ぼくを作ったもの

  〈カラー描き下ろし〉タインマスへの旅(後編) 宮崎 駿
  〈特別寄稿〉ロバート・ウェストールの生涯 文 リンディ・マッキネル(野沢佳織 訳)

 
     
 

 
     
 
 
 
 
       
   
 
 
   



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