ジュニア新書編集部 



新刊の紹介・TOP

これから出る本

前月までに出た本

インフォメーション

既刊書一覧

著者などのHP(リンク集)

630
手話の世界を訪ねよう
亀井 伸孝 著
 
■目次
1 手話ですべてが進んでいく世界
音を使わないおしゃべりの場/目で見る満場の「拍手」/手話と手話の間の通訳も/居酒屋でも手話 …
2 手話という目で見る言語
  手話はジェスチャーではない/日本語とは異なる手話の文法/CLと指文字/脳科学が示した証拠 …
3 ろう者のさまざまな文化
  ろう文化の定義/ことば遊びと手話名/手話会話のマナーと慣習/ろう者の演劇,映画,話芸 …
4 少数言語としての歴史
  手話を言語と見抜いていたデカルト/口話法優位を決議したミラノ会議/手話の復権の時代へ …
5 世界の手話とろう者たち
  世界119種類の手話言語/アフリカのろう文化探訪/「ろう者の国」を夢見た人たち …
6 音声言語と手話の共存をめざして
  さらに残る「不便さ」の課題/手話を公用語にした国ぐに/ろう者と会う時の四つのマナー …
おわりに――「ご近所の異文化」を訪ねてみよう
 ◇コラム・異文化理解のためのキーワード◇
「フィールドワーク」「参与観察」「文化相対主義」
「エティックとエミック」「多様性と普遍性」「ラポール」
■著者紹介
1971年生まれ.東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員.日本手話研究所外国手話研究部研究員.手話通訳士.京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了.理学博士.専門は,文化人類学,アフリカ地域研究.著書に,『アフリカのろう者と手話の歴史――A・J・フォスターの「王国」を訪ねて』(明石書店),山田肖子編著『アフリカのいまを知ろう』「ろう者と手話」(岩波ジュニア新書)など.
■内容紹介
 テレビや街角で見かける手話.できたらカッコよさそう,覚えてみたいな,と思っている人もいることでしょう.
 ところで,手話は世界共通でしょうか? 手話は単なるジェスチャーなのでしょうか?
 実は手話は,国などによって異なったものがあり,文法を持ったれっきとした言語です.つまり,聴者もろう者も,身体の違いでそれぞれ適した言語を持っているということなのです.
 この本は,単に手話を覚える本ではありません.文化人類学者の著者が,手話を言語のひとつととらえて,ろう者たちの持つ豊かな文化世界へご案内します.著者自身の実際の体験をまじえながら,どうすれば異文化世界であるろう者の世界を深く理解し,ろう者の人たちと上手にコミュニケーションをとれるかが,時には楽しく,時には厳しい現実を紹介しつつ,ていねいに語られています.〈音声言語を使えない気の毒な人たち〉ではなく,〈手話という言語をもつ人たち〉だと理解することで,みなさんもきっと,ろう者たちがどんなに豊かな文化世界を持っているかに驚かされることでしょう.
 各章のコラムでは,文化人類学で使われる用語についてもやさしく解説.文化人類学として手話世界を理解する,ユニークな1冊です.


  表示価格は全て定価(税5%込)です.



Copyright 2008 Iwanami Shoten, Publishers. All rights reserved. 岩波書店