■内容紹介 新聞やテレビで,年金や子ども手当についてのニュースを見ても,ちっとも理解できないなぁと思ったことはありませんか.そう言えば,「公民」でも「政治経済」でも,そんなことはあんまり教えてくれなかった気がしますね.
一方,お父さんやお母さん,あるいは街角インタビューに登場する大人たちは,ニュースにため息をつき,税金や保険に悩んでいるように見えます.
こうしたことは,大人になったらわかればいいことなのでしょうか.学校では習わなくても,社会に出れば自然とわかるようになるものでしょうか.
いいえ.そんなことはありません.本当は,大人もよくわかっていないのです.でも,わかっていないと困るのです.
身近なところで考えてみましょう.みなさんのなかには,就職や進学をきっかけに一人暮らしを始める人がいるでしょう.では,部屋の契約ってどうすればいいかわかりますか.なにをポイントに部屋を探し,契約のときにはどんなことに気をつけて,どんな書類をどうやって用意すればいいでしょう.お金のことも考えないといけません.契約のときにはなんと,家賃の半年分ほども用意しなければいけないし,連帯保証人もお願いしないといけないのです.
もうひとつ,アルバイトをすることを考えてみましょう.アルバイト中に骨折したらどうしますか.治療や入院にはお金がかかります.労災って聞いたことがありますか.あるいは,アルバイトですごくたくさんのお金を稼いだらどうしますか.嬉しいでしょうが,喜んでいるばかりではいけません.実は,ある金額以上稼いだら,学生でも自分で医療保険に入って,保険料を払わないといけないんですよ.
びっくりしましたか.もしかして,なんのことを言っているのかさっぱりわからないかもしれませんね.でも,いざとなったら,先輩やバイト先の人や親に聞くから大丈夫? いやいや,こういう制度はややこしくて,大人でも頭を悩ませているのです.きちんと理解していなければならないはずのバイト先の店長さんも,わかっていないことが多くて危険です.
まして,就職して社会に出たら,知らなくてはいけないことはもっと増えます.
この「教科書」には,学校では教えてくれないけれど,これからみなさんが遭遇するであろうさまざまな場面や人生のステージにおいて,知っておいたほうがいい知識をまとめてあります.
「教科書」とは言っても,暗記する必要はありません.どうせ制度は変わるものです.でも,この本を読んで社会を生きていくための心構えをし,自分で調べ判断する力を身につけておけば,きっとこの先もずっと役立ちますよ.
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