ジュニア新書編集部 



新刊の紹介・TOP

これから出る本

前月までに出た本

インフォメーション

既刊書一覧

著者などのHP(リンク集)

687
ロボット創造学入門 〈知の航海〉シリーズ
広瀬 茂男 著
 
 
■目次
1 地雷探知除去ロボットをつくろう
1 地雷を知ってますか?/2 地雷撤去ロボットの形は/3 歩行型地雷撤去ロボット
4 ヘビ型地雷撤去ロボット/5 ひもを使ったロボット/6 地雷撤去作業の現場を見る
7 アフガニスタン潜入/8 現地でわかったこと/9 なにが望まれているか
10 現場に適したロボット「グリフォン」の開発/11 ロボット開発の核心は
2 いろいろなロボットをつくる
1 はじめはヘビ/2 シマヘビを買ってくる/3 ヘビの動きをどう測るか
4 体の一部を浮かせて滑走する/5 ヘビ型ロボット第一号
6 ヘビの曲線形状はどんなものか/7 任意の形のものをやわらかくつかむヘビ型ロボット
8 原子炉内検査をおこなうヘビ型ロボット「蛟龍」/9 瓦礫内探査用ヘビ型ロボット「蒼龍」
10 水陸両用ヘビ型ロボット「ACM‐R5」/11 四足歩行ロボット
12 TITANシリーズの歩行ロボット/13 急斜面で土木作業をする四足歩行ロボット
14 ほかの移動法と組みあわせた歩行ロボット
3 創造的思考法
1 創造的思考のための心がけ/2 情報の収集/3 目的と制約条件の明確化
4 発散的思考による問題解決法の展開/5 収束的思考による問題解決法の選択
4 未来のロボットの形はどうなるか
1 ヒューマノイドの起源とその問題点/2 技術の自然な進化の過程「守破離」
3 社会全体の技術進化の流れとの不整合とは/4 未来のふつうの人々の生活に整合しにくい
5 すべての機械がロボットになるだろう
5 未来のロボットの心はどうなるか
1 人間の行動原理である倫理とはなにか/2 動物行動学からの考察
3 利他主義的行動の生成/4 囚人のジレンマゲーム/5 アクセルロッドの実験
6 TFT戦略と武士道,そして人間の倫理/7 アシモフのロボット三原則
8 ロボット生物論対ロボット機械論/9 ロボットのための行動原理/10 倫理工学
6 ロボット・クリエーターになるには
1 ロボットの基本構成/2 駆動機構系はどうつくるのか/3 センサー系はどうつくるのか
4 制御系はどうつくるのか/5 全体をどうつくるのか
コラム*二乗三乗則ってなんだ/無限回転運動と動物
■内容紹介
 「ヘビ型生物機械ACMIIIに電源を入れる.場所は机をかたづけて広々とした製図室だ.ライトに照らされた,アルミとモーターのかたまりのようなACMIIIがピクンと反応し,ジーとサーボモーターの動作音がはじまる.ときどき信号線に乗った雑音に反応して,ACMIIIの胴体が微妙にふるえる.
 (中略)
 体の半分ぐらいが蛇行波形になると,おもむろにACMIIIは前進をはじめ,きれいなほふく体型をとりながら,床の上を滑走しはじめる.
 アルミの地金むきだしの機械が動きだすだけで,なんと生きものくさい,やわらかい機械に変身するのだろうか!」
 1972年12月26日,著者がはじめてつくったロボットが滑走した瞬間のことです.
 現在まで数多くのロボットをつくってきた著者は,このときの感動が自分を引っぱってきたのだと語っています.
 この本を担当した僕には,「やわらかい機械」という言葉が広瀬先生のロボット開発を支え,つらぬくキーワードのように思えています.「やわらかい機械」をつくるには「やわらか頭」が必要であることも,1章や2章の実践例からはっきりと見えてきます.また,3〜5章の思考法やロボットの形や心についての議論でも,よくあらわれています.
 しかし,「やわらかい機械」はあくまで実用であるという,固い方針でつくられます.けっして「癒しロボット」などではない理由が,4章と5章で語られます.
 カバーに使った2種類のロボット「グリフォン」と「SMCローバー」が,それぞれの現場で活躍する姿を早く見たいものです.

(編集部 森光 実)
■著者紹介
広瀬 茂男(ひろせ しげお)
 東京工業大学大学院機械宇宙システム専攻卓越教授,スーパーメカノシステム創造開発センター長.
 IEEE,日本ロボット学会,日本機械学会フェロー.

  知の航海アイコン  
     
   日本の科学者集団を代表する日本学術会議は、中学生にも理解できる水準とやさしい表現で学術の先端的な情報を提供し、若い読者の学術への関心を呼びおこすことを、重要な任務のひとつとしています。岩波ジュニア新書のサブ・シリーズとして刊行する〈知の航海〉シリーズは、おもな読者層として中学生、高校生を想定して、日本学術会議が贈る「学術への招待状」です。   


  表示価格は全て定価(税5%込)です.



Copyright 2010 Iwanami Shoten, Publishers. All rights reserved. 岩波書店