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6月10日



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〈生物多様性〉を考える


ファインマン特集
これから出る本より

嘉糠洋陸 著
『なぜ蚊は人を襲うのか
(7月刊行予定)
 
編集部からのメッセージ

 「なぜ襲うのか」とタイトルにつけておいて言うのはちょっと変ですが、すべての蚊が人を襲うわけではありません。まったく人を襲わない蚊もいれば、吸血すらしない蚊もいます。
マラリア原虫を媒介するハマダラカも、オス蚊は人を襲いません。何千と飛び交うオス蚊だらけの飼育箱に腕を突っ込んでも、どうやっても蚊は吸いついてくれないのです。交配したメス蚊だけが、吸血しにやってくるのです。なぜでしょう。
一方で、マラリア原虫のような恐ろしい病原体を運んでいて、よく蚊は平気なものだと思われるでしょう。そこはよくしたもので、病原体が体内に入っても、ちゃんとそれに抵抗するうまい仕組みが蚊には備わっています。それ以上に、病原体をもつ蚊のほうが、より吸血能力をもつ場合もあるようです。
この本を読むと、だんだん憎らしかった蚊が、どことなく愛らしく思われてくるかもしれません。もちろん蚊の対策の最前線も紹介していますから、それに関心のある方にもおすすめです。



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