編集部だより


9月の新刊




  『読書力』
 齋藤孝著
 (新赤版801)
 

     
   読書は力だ――自分をつくり、自分を鍛え、自分を広げる、その基礎に読書の力があります。

 なぜ本を読むのか、本を読むことにどんな意味があるのか――豊富な話題を通して、「教育危機」「生きる力をどうつけるか」が問題になっている今、読書の重要性がわかりやすく述べられています。

 もう大人の人にも、会話力・コメント力・要約力など、社会で実践的に使える力との結びつきがはっきりと示されていますので、とても有用であると思います。
(新書編集部 柿原 寛)
 
     
  ■著者紹介
齋藤 孝(さいとう たかし)
明治大学助教授。専攻は教育学・身体論。
「クローズアップ」で御著書などを御覧ください。
齋藤孝先生のホームページは、http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/です。
 
     
  ■目次
序 読書力とは何か

 「本を読む読まないは自由」か/読書してきた人間が「本は読まなくてもいい」というのはファウル/「読書力がある」の基準は?/精神の緊張を伴う読書/文庫のスタイルに慣れる/新書五十冊/本は高いか/要約を言えることが読んだということ/新書は要約力を鍛える/読書力検定がもしあったら/社会で求められる実践的読書力/なぜ百冊なのか/有効期限は四年/本は「知能指数」で読むものではない/「小学校時代は本を読んだけど」の謎/定期試験に読書問題を入れる/顎を鍛える食らうべき書/歯が生え替わった本/「私はこの本で永久歯に生え替わりました」/日本は読書立国/総ルビ文化・世界文学の威力/読書力は日本の含み資産/the Book がないから Booksが必要だった

(1) 自分をつくる――自己形成としての読書
 1 複雑さを共存させる幅広い読書
 2 ビルドゥング(自己形成としての教養)
 3 「一人になる」時間の楽しさを知る
 4 自分と向き合う厳しさとしての読書
 5 単独者として門を叩く
 6 言葉を知る
 7 自分の本棚を持つ喜び
 8 繋がりながらずれていく読書
 9 本は背表紙が大事
 10 本は並べ方が大事
 11 図書館はマップづくりの場所
 12 経験を確認する
 13 辛い経験を乗り越える
 14 人間劇場
 15 読書自体が体験となる読書
 16 伝記の効用
 17 ためらう=溜めること
 18 「満足できるわからなさ」を味わう

(2) 自分を鍛える――読書はスポーツだ
 1 技としての読書
 2 読み聞かせの効用【ステップ1】
 3 宮沢賢治の作品が持つイメージ喚起力
 4 自分で声に出して読む【ステップ2】
 5 音読の技化
 6 音読で読書力をチェックする
 7 読書は身体的行為である
 8 線を引きながら読む【ステップ3】
 9 三色ボールペンで線を引く
 10 読書のギアチェンジ【ステップ4】
 11 脳のギアチェンジ

(3) 自分を広げる――読書はコミュニケーション力の基礎だ
 1 会話を受けとめ、応答する
 2 書き言葉で話す
 3 漢語と言葉を絡ませる
 4 口語体と文語体を絡み合わせる
 5 ピンポンと卓球
 6 本を引用する会話
 7 読書会文化の復権
 8 マッピング・コミュニケーション
 9 みんなで読書クイズをつくる
 10 本を読んだら人に話す
 11 好きな文章を書き写して作文につなげる
 12 読書トレーナー
 13 本のプレゼント

文庫百選 「読書力」おすすめブックリスト

 
  ■岩波新書にはこんな本もあります  
 
文章の書き方 辰濃和男著 新赤版328
新しい文学のために 大江健三郎著 新赤版1
友情の文学誌 高橋英夫著 新赤版720
読書と社会科学 内田義彦著 黄版288
子どもの社会力 門脇厚司著 新赤版648
 
 
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