「千一夜物語」または「千夜一夜物語」ともいわれ、今や世界文学としても有名なアラビアンナイト。子どもの頃には、誰もが一度は読んだり、話を聞かされたりしたことでしょう。でも、それがいつ頃、どのように出来上がったものなのか、本当にアラブのお話なのか、その起源は謎に包まれています。この本では、ヨーロッパに翻訳されるようになったいきさつ、その後のまぼろしの「原典」探し、「偽写本」の捏造、翻訳による違いなど、成立から現在にいたるまでの変貌の軌跡をたどります。
さて、あなたは次のアラビアンナイトをめぐるクイズにYESかNOでどれだけ答えられるでしょうか? 回答は、本書を読めばわかりますが、目次の後にもあります。
| Q1. |
「アラジン」「シンドバッド」は、本来の「アラビアンナイト」とは別系統の物語である。 |
| Q2. |
アラビアンナイトのヨーロッパでの最初の翻訳はラテン語で書かれていた。 |
| Q3. |
アラビアンナイトは、百科全書派に影響を与えた。 |
| Q4. |
日本での翻訳「烈女之名誉」とは、アラビアンナイト中の「シャフリヤール王とシェヘラザードの物語」のことである。 |
| Q5. |
「アラビアンナイト」という題名は、英語訳に由来するもので、アラビア語の本来のタイトルは、「千一夜」という意味である。 |
| Q6. |
ヨーロッパで最初に翻訳されたのは、日本でいえば文化・文政時代のことである。 |
| Q7. |
シェヘラザードが最後にどうなったかは、写本によって違っていた。 |
| Q8. |
アラビアンナイトは、昔からアラブ知識人にも高い評価を受けていた。 |
| Q9. |
アラビアンナイトは、イスラム教の倫理観に反するとして、しばしば禁書にされた。 |
| Q10. |
最初に翻訳した写本には、千一夜分の物語は含まれていなかった。 |