編集部だより






 

中国の五大小説(上)
 三国志演義・西遊記

井波律子著
(新赤版1127)

 
 
 

 颯爽たる男達の「武」、乱れ飛ぶ「幻」!

■内容紹介
 中国でいう「五大小説」とは、『三国志演義』『西遊記』、それに『水滸伝』『金瓶梅』『紅楼夢』。この五篇を、なんと新書の上下二冊で読み切ってしまおう、という欲張りな企画が、本書です。

 講釈師演じる「語り物」から生まれた中国の白話長篇小説には、他に類を見ない面白さが満載。とりわけ五大小説を読むことは、まさに「小説」が生まれ成熟してゆく歴史に立ち会う、かぎりなく魅惑的な経験に他なりません。本書の後には原作に手がのびること請合い!

 ストーリーを追いつつ、読みどころを深く理解し、さらに選りすぐりの名場面を引用で味わう─一度はとおして読んでみたいと思いながら、なかなか一歩が踏み出せなかったあの物語の世界へ、練達の案内人とともに出かけてみませんか。

 
 
 

■著者紹介
井波律子(いなみ・りつこ)1944年富山県に生まれる。1966年京都大学文学部卒業。1972年同大学院博士課程修了、金沢大学教授を経て現在、国際日本文化研究センター教授。
専攻─中国文学
著書─『三国志名言集』 『中国名言集 一日一言』 『中国文学の愉しき世界』(岩波書店)、『三国志演義』 『中国文章家列伝』 『奇人と異才の中国史』(岩波新書)、『三国志曼荼羅』(岩波現代文庫)、『故事成句でたどる楽しい中国史』(岩波ジュニア新書)、『トリックスター群像』(筑摩書房)、『破壊の女神』(光文社知恵の森文庫)、『酒池肉林』(講談社学術文庫)ほか多数
訳書─『三国志演義』全7巻(ちくま文庫)ほか

     
 

■目次
 はじめに

 
 
『三国志演義』の巻 ─興亡の歴史と物語の誕生
 
  一 「三」で結ばれた世界のはじまり─桃園結義
二 大トリックスター、曹操の登場─呂伯奢殺害事件
三 色と欲に流れる美将、呂布─虎牢関の戦い
四 曹操の「偏愛」─典韋・呂布の最期
五 男が男に惚れるとき─勇者の邂逅
六 臥龍諸葛亮、出づ─天下三分の計
七 「語り」の人気者、張飛・趙雲―長坂の戦い
八 知力を尽くした総力戦―赤壁の戦い
九 義絶の人、関羽―華容道の会
十 錦の馬超、大活躍―五虎大将の勢揃い
十一 大陸の乾いた風と「終わり」のはじまり―英雄たちの死
十二 「笑い」に託された「歴史」―三国の終焉

 
『西遊記』の巻 ―巨大な妖怪テーマパーク
 
  一 天地をかけめぐるスーパー猿―孫悟空登場
二 地獄の沙汰はいかに―太宗の地獄めぐり
三 遅れてきた主役、三蔵法師―西天取経の旅へ
四 転生、変化、よみがえり―従者一行、勢揃い
五 「俗」なおかしみ―神仙・如来のふるまい
六 「凡胎」三蔵と猪八戒―子母河の難
七 巨大なテーマパークをめぐる旅―フィクショナルな化け物たち
八 あと一難、の面白さ―旅のゴール

 

 『三国志演義』章回回目
 『西遊記』章回回目
 主要参考文献(底本と翻訳)

 

  ■岩波新書にはこんな本もあります  
 
三国志演義 井波律子 新赤版348
中国文章家列伝 井波律子 新赤版662
奇人と異才の中国史 井波律子 新赤版934
カラー版写真紀行 三国志の風景 小松健一 新赤版407
西遊記─トリック・ワールド探訪 中野美代子 新赤版666
 
 
 



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