編集部だより






 

大震災のなかで 私たちは何をすべきか
内橋克人編
(新赤版1312)

 
 
 

 33名がつづる大震災の意味、支援と復興の形

 3月11日に東日本を襲った巨大な地震は、今も私たちに深い問いを投げかけています。大きな悲しみや苦しみ、喪失感のなかで新しい歩みを始めている被災者に、私たちはどう向き合い、これからどんな支援をしていったらよいのか。被災地の再生・復興の形とはどうあるべきなのか。現代人はこれからどんな生き方を選択していったらよいのか―。

 現地で活動を続けた医師やボランティアをはじめ、作家や学者ら33名が、〈3・11〉の意味、復興のあり方などについて、それぞれの思いと考えをつづります。

(岩波新書編集部)
     
 

■著者紹介
内橋克人(うちはし・かつと)氏は、1932年神戸市生まれ。神戸商科大学卒業。神戸新聞記者を経て、1967年より経済評論家。
著書に、『共生の大地 新しい経済がはじまる(岩波新書)、新版 匠の時代』(全6巻、岩波現代文庫)、『始まっている未来―新しい経済学は可能か(共著、岩波書店)、『原発への警鐘』(講談社文庫)、『新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環』(文春文庫)、『日本の原発、どこで間違えたのか』(朝日新聞出版)、『共生経済が始まる―人間復興の社会を求めて』(朝日文庫)ほか多数。

     
  ■目次   
     
 

 序のことば                     内橋克人

 
    私らは犠牲者に見つめられている
   ―ル・モンド紙フィリップ・ポンス記者の問いに
大江健三郎  
    (私たちが知る)日本の終わりなのか? テッサ・モーリス=スズキ  
    原発震災と日本 柄谷行人  
    東北関東大災害に際しての考えと行い 中井久夫  
    「想定外」の大震災とは 竹内 啓  
    文明の転換期 池内 了  
       
    未来への約束 山本太郎  
    市民や企業の力、生かす仕組みを 大西健丞  
    フードバンクにできること     セカンドハーベスト・ジャパン  
    障害者救援本部から 中西正司  
    災害時にこそ日頃の介護が露呈する 三好春樹  
    生きていることから生きていくことへ
   ―高齢者へのまなざしから
川島みどり  
    地域密着テレビの役割―全画面文字放送の試み 若林宗男  
    大津波がのみ込んだもの―震災と伝統仏教 高橋卓志  
    家族を亡くした遺族のために 清水康之  
    福島から ふるさとに帰る希望をもって 丹波史紀  
    女性の震災体験を伝え続けたい 二瓶由美子  
       
    試練が希望に変わるとき―釜石にて 玄田有史  
    これからの住まいをどうするか 塩崎賢明  
    広域液状化と闘う人々の力 平 朝彦  
    ふるさと再生有縁コミュニティ住宅づくりへ 延藤安弘  
    労働者のライフラインを再構築する 中野麻美  
    漁業の復興に必要なこと 加瀬和俊  
    教育にできること、教育ですべきこと 佐藤 学  
    災害と文化―こころ揺らぐ人々 野田文隆  
    東北の記憶の蔵を 森まゆみ  
       
    被災地には生活が続いている―「復興」への視点 湯浅 誠  
    後戻りする復旧でなく新しい復興計画を 金子 勝  
    大震災と生活保障―いかなる転換点とするのか 宮本太郎  
    法は人を救うためにある 津久井進  
    危険社会から安全・安心社会をめざして 河田惠昭  
    廃墟からの新生 長谷川公一   
       

  ■岩波新書にはこんな本もあります  
 
大地動乱の時代―地震学者は警告する 石橋克彦 新赤版350
津波災害―減災社会を築く 河田惠昭 新赤版1286
原発事故はなぜくりかえすのか 高木仁三郎 新赤版703
共生の大地 新しい経済がはじまる 内橋克人 新赤版381
希望のつくり方 玄田有史 新赤版1270
 
 
 



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