編集部だより






 

原発を終わらせる
石橋克彦編
(新赤版1315)

 
 
 

 原発からの脱却は可能だ!

 福島第一原子力発電所は、地震と津波により制御不能の事態に陥り、放射能汚染を深刻化させています。いまも事態収拾の見通しは立たず、住民の避難は続いています。ここに原発の安全神話は完全に崩れ去りました。原発からの脱却を模索する以外に、私たちには道はないはずです。

 緊急出版の形で刊行する本書は、原発に警鐘を鳴らしてきた研究者やジャーナリスト14名が、今回の事故を検証し、あらためて原発の何が問題なのかを多面的に考えるものです。そして、原発を終わらせるための現実的かつ具体的な提案を行います。これからの議論にどうぞお役立てください。

(岩波新書編集部)
     
 

■編者紹介
石橋克彦(いしばし・かつひこ)1944年生まれ、東京大学理学部地球物理学科卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学理学部助手、建設省建築研究所国際地震工学部室長、神戸大学都市安全研究センター教授を経て、現在は神戸大学名誉教授。専攻は地震テクトニクス。
 著書に、『大地動乱の時代』(岩波新書)、『阪神・淡路大震災の教訓』(岩波ブックレット)、『地震の事典』(共著、朝倉書店)、『南の海からきた丹沢―プレートテクトニクスの不思議』(共著、有隣堂)など。

     
  ■目次   
     
 

 はじめに     石橋克彦

 
    1 原発で何が起きたのか 田中三彦  
    2 事故はいつまで続くのか 後藤政志  
    3 福島原発避難民を訪ねて 鎌田 遵  
       
    1 原発は不完全な技術 上澤千尋  
    2 原発は先の見えない技術 井野博満  
    3 原発事故の災害規模 今中哲二  
    4 地震列島の原発
石橋克彦  
       
    1 原子力安全規制を麻痺させた安全神話 吉岡 斉  
    2 原発依存の地域社会 伊藤久雄  
    3 原子力発電と兵器転用
   ―増え続けるプルトニウムのゆくえ
田窪雅文  
       
    1 エネルギーシフトの戦略
   ―原子力でもなく、火力でもなく
飯田哲也  
    2 原発立地自治体の自立と再生 清水修二  
    3 経済・産業構造をどう変えるか 諸富 徹  
    4 原発のない新しい時代に踏みだそう 山口幸夫  
       
 

 日本の原子力発電所
 執筆者紹介

 

  ■岩波新書にはこんな本もあります  
 
原発事故はなぜくりかえすのか 高木仁三郎 新赤版703
原発はなぜ危険か―元設計技師の証言 田中三彦 新赤版102
原発事故を問う―チェルノブイリから、もんじゅへ 七沢 潔 新赤版440
大地動乱の時代―地震学者は警告する 石橋克彦 新赤版350
チェルノブイリ報告 広河隆一 新赤版168
 
 
 



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