科学

2005年10月号
(Vol.75 No.10)

目次

 

今号では8月下旬の欧州の洪水・山火事、9月上旬の東京都の出水、米国のハリケーン「カトリーナ」に関連した記事・解説が含まれています。

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特集=異常気象のメカニズムを探る

■ 異常気象と温暖化の読み方
異常気象への挑戦 木本昌秀

異常気象と地球温暖化 松本 淳・井上知栄

■ 世界の中の日本の気候
日本の夏の天候を左右する二つのジェット気流──北欧と東地中海にある冷夏・暑夏の種 榎本 剛・中村 尚

「地球温暖化」はアジアモンスーンをどう変えるか? 安成哲三

温暖化で大雨は増えるのか 鬼頭昭雄

インド洋の変動が世界に波及する 山形俊男

北極は“ゆらぐ”──北極振動が日本の気候に与える影響 山崎孝治

成層圏循環の変動を利用した中長期予報は可能となるか?──新たな視点の必要性 向川 均・廣岡俊彦

■ 都市への影響・都市の対応
都市気候はどう変わってきたか──大都市の猛暑と降雨の実態 藤部文昭

都市は異常気象にどう対応するか 花木啓祐

[コラム]
異常気象は増えてきたか──過去のデータから 杉 正人
地球を観る手段:アルゴ計画 石川孝一
「地球シミュレータ」で気候変動を診る 淡路敏之
温暖化(気温の上昇)がおこす健康被害 湯本 昌

〈総説・報告〉
気候変動にどのように対処すべきか 竹内 啓

ナメクジがもつ高度な学習・記憶能力 松尾亮太

制度変革期における産学連携──東京大学教官への質問表調査の結果 馬場靖憲・J. P. ワルシュ・矢崎敬人・鈴木 潤・後藤 晃


巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ 数の力 黒川信重

科学通信
科学ニュース:欧州を襲った洪水  郷 富佐子
科学ニュース:脊椎動物における頸の成立  倉谷 滋
〈フォーラム〉現代の被曝:原子力の安全性管理の課題──美浜3号炉事故および原発老朽化対策から見えてくるもの  上澤千尋


地球・環境・人間(第4回)
枯渇する海:漁獲量の減少がはじまった
 石 弘之

カワンセラー三十六河川を行く(第5回) 九頭竜川水系/釧路川 山中康裕 

〈認知科学な〉日常(第5回) 汝の身すら汝の有に非ざるなり 田中茂樹

星砂Times(第3回)遥かなるブダイの群れ 中嶋康裕 

カミオカの地底から(第5回)地球生まれのニュートリノ 横山広美 

京都発地球生態資源への旅(第23回)東インドネシアの生態資源(2)──スンバ,チモールそしてフローレスへ 山田 勇

ちびっこチンパンジー(第46回) 遊びと勉強   田中正之

心にのこる1冊
安芸敬一・P. G. リチャーズ著『地震学──定量的アプローチ』 蓬田 清

書評
大森英樹著『数学のなかの物理学──幾何学的量子論へむかって』(東京大学出版会)  加藤晃史 評

玉井信行編『河川計画論──潜在自然概念の展開』(東京大学出版会)  森田健太郎 評

50年前には

次号予告/編集後記

 

 

 

 



 

 

 

 

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