特集=意識・脳・身体の接続へ──デカルトの夢と最新脳科学
感情と脳の相互作用──認知神経科学から見たデカルトの間違い R. エイドルフ・土谷尚嗣
脳理論の創始者としてのデカルト 小泉義之
マインド・リーディングは可能か 神谷之康
内分泌調節に見る脳と身体の相互作用──性ホルモンがおこす不思議 佐久間康夫
リカーシブな意識の脳内表現──ワーキングメモリを通して自己と他者を知る 苧阪直行
意識を担うダイナミクス 池上高志
局所神経回路モデルとしての網膜 細谷俊彦
意識と注意の脳内メカニズム──「見える」ことと「見る」ことは違うか? 土谷尚嗣
[コラム]
クオリアの哲学 信原幸弘
〈先端レポート〉
それでも急速に前進するヒトES細胞研究 中辻憲夫
〈総説・報告〉
ネットワーク的思考で生命現象をよみとく 杉峰伸明・大塚一路・有田正規・合原一幸
稲作に生物多様性をとりこむ試み──「ふゆみずたんぼ」による人・水鳥・田んぼの生き物の共生をめざして 伊藤豊彰
医療の課題を浮き彫りにする尊厳死 大田満夫
巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
生き物のしぶとさ 小平桂一
科学通信 科学ニュース:2005年12月の日本の異常低温と大気大循環
前田修平 科学ニュース:アロマファーマコロジーの可能性──エッセンシャルオイルの生体応答性の科学的評価
桜井 弘 大地の動き・人の知恵:北海道十勝岳の噴火と火山砂防
鎌田浩毅
地球・環境・人間(第9回)
初の「高潮難民」の集団移住 石 弘之 カワンセラー三十六河川を行く(第10回)
由良川/石狩川/ドナウ川 山中康裕
石原純をたずねて(第3回)
物理学者への道(2) 西尾成子
〈認知科学な〉日常(第10回)
子どもの楽観さを失わせるな 田中茂樹
ちびっこチンパンジー(第51回)
「かげ」から奥行きを知覚する 伊村知子
カミオカの地底から(第10回)小さな実験の底力 横山広美
京都発地球生態資源への旅(第28回)照葉樹林とヤクの世界──美しき国ブータン(3)雪の森からモミの老熟林を歩く 山田 勇
文化としての科学の本(第4回) 佐々木政子/科学と文化を結ぶ会
心にのこる1冊 エドムント・フッサール著『現象学の理念』 竹田青嗣
書評
ブライアン・フェイガン著『古代文明と気候大変動──人類の運命を変えた二万年史』(河出書房新社) 佐藤宏之 評
ブライアン・チャールズワース,デボラ・チャールズワース著『進化』(岩波書店) 斎藤成也 評
50年前には
次号予告/編集後記 |