科学

2006年6月号
(Vol.76 No.6)

目次

基本的な二つの視点:「成長なき時代の科学」と「人生前半の社会保障」.これらの論点は,限りない経済成長がすべての問題を解決していたような時代が終わり,真の意味の「豊かさ」のかたちに向けて“新しい出発”を行っていくという,現在の時代状況に呼応したものである. (広井良典)

科学技術人材,とりわけ博士号取得者が十分に活用されておらず,ミスマッチがおこっている.これを解消する方法は民間企業への就職を促すことにあること,そのための方策として企業と大学が協力して人材育成に取り組む英国の例が参考になる. (後藤 晃)

理系は文系に比べて恵まれないのではないか.たとえば特許訴訟などで,理系の不遇感が近年話題になっている.不遇感がなぜ醸成されたのか,それを払拭するにはどうしたらよいのかを考える. (渡部俊也)

 

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特集=理系のキャリアデザイン―時代の変化を読む

科学のゆくえとキャリアデザイン 広井良典
理工系人材のキャリアパスと日本のイノベーション・システム 後藤晃
特許訴訟から理系の不遇感を読む 渡部俊也
高い視点と広い視野―品格ある研究の条件 和田昭允
コミュニケーションによる発見―次世代を担う人のために 坂村健

[私流キャリア論]
  線虫との出会い 森郁恵
  セレンディピティ 植村昭三
  理系と文系の,どっちつかず 榊原清則
  わが利己的遺伝子―“熱中と幸福”の軌跡 向後元彦

[コラム]
  コラム理工系学生のキャリア意識の変化 山本貴史

〈総説・報告〉
謎のガンマ線バーストに新たな光が―新種の超新星の観測 田中雅臣・冨永望・野本憲一

備前焼「緋襷」模様の赤色 草野圭弘・高田潤

アルツハイマー病の治療に向けて―ワクチン療法からの展望 原英夫

〈来日記念懇談会より〉
アブリコソフとその時代  松本秀樹

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
  理系研究者のイメージ 斯波弘行

科学通信
科学ニュース:ヒト・チンパンジー間の重複現象の解析とゲノムデータの限界,そしてダーウィニアン進化 太田聡史
シンポジウム:アジアの生物保全が活発に―ネパール・国際保全生物学会アジア地区大会から  夏原由博
コラム大地の動き・人の知恵:火砕流に埋もれていたテレビカメラ  鎌田浩毅

日本自然再生紀行(第1回)渡良瀬遊水池 鷲谷いづみ

地球・環境・人間(第12回) 宇宙はゴミため 石 弘之

カワンセラー三十六河川を行く(第13回) 四万十川水系/柿田川/チューリヒ水系 山中康裕 

星砂Times(第7回)さかな・魚・サカナ 中嶋康裕

〈認知科学な〉日常(第13回) イメージとして心に取り込まれる運動 田中茂樹

ちびっこチンパンジー(第54回) 泣く子には勝てない 田中正之

カミオカの地底から(第13回)王者の完全復活・スーパーカミオカンデ 横山広美

文化としての科学の本(第7回) 細矢治夫/科学と文化を結ぶ会

学術会議おぼえがき(第3回)走りつつ考える「新生」学術会議 大隅典子

心にのこる1冊
高木仁三郎著『市民科学者として生きる』  小野有五

書評
ジョン・ザイマン著『科学の真実』 石黒武彦 評
マーカス・デュ・ソートイ著『素数の音楽』 片山孝次 評

50年前には/75年前には

編集部に届いた本から

次号予告/編集後記

 

 

 

 



 

 

 

 

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