科学

2007年4月号
(Vol.77 No.4)

目次

現在の電子情報空間は,思考するための環境としては大変貧弱なものに止まっている.われわれは「連想の情報学」を提唱して,人が思考するのに適した電子情報空間のあり方を模索してきた.──高野明彦

仮説が枯渇してデータばかりが増える状況を脱し,どうすれば「使える知識」を増やすことができるか? 統合データベースからブレークスルーを探る.──大久保公策

次世代スーパーコンピュータは,2011年度末の完成を目指している.とくにナノサイエンスやライフサイエンスの分野を新たに切り開くと期待している.──姫野龍太郎

医学においては病因の検索と治療薬の検索が重要である.個人の多様性を扱う「多様性の科学」が必要であり,統計学や遺伝学がその中心となる.──鎌谷直之

検索に役立つ情報をうまく抽出するために付随する不確実性に対して,確率モデルにもとづくアプローチが注目されている.──田中利幸

 

  

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特集= 〈検索〉の未来

検索から連想へ−−情報を発想力に変換する連想エンジン 高野明彦
生命科学データベースの現状と課題−−パラダイム転換の最後のバリア 大久保公策
google活用法−−情報を原理とする世界へ 三浦均
次世代スーパーコンピュータにかける夢 姫野龍太郎
医学における検索−−多様性の科学の重要性 鎌谷直之
日本語語彙大系とその後 池原悟
検索と確率モデル 田中利幸

[コラム]
  国立国会図書館のインターネット情報の保存事業−−電子図書館サービスの一環として 植月献二
  モノは情報にまさる−−分類学という自然認識から 馬渡峻輔
  浮世絵閲覧システムについて 山本浩幾

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
  検索から占いへ 円満字二郎

科学の始まり《謎と仮説》(第3回)1万3000年前に海を渡った人びとを追う−−最初のアメリカ人をめぐって  佐藤宏之

〈報告・解説〉
情報原理としての生命  甘利俊一
昆虫に共生する細菌がもつ極小ゲノムの驚き−−〈オルガネラ化〉を目撃しているのだろうか? 中鉢淳
計算好きだったアルキメデス−−ギリシア数学の新たな見方  斎藤憲

科学通信
オピニオン:河川行政変革期の試練−−流域委員会の今後を見つめる  高橋裕
科学の動向:第1回クマムシ研究会:不思議な生物とそれに魅せられた人たち  國枝武和

地球・環境・人間(第22回) 途上国に押し付ける電子廃棄物 石弘之

脳のなかの有限と無限(第5回) 近現代の限界を超える〈本来指向表現戦略〉(その2) 大橋力

星砂Times(第12回) 博物館行きの博物館 中嶋康裕

Focus in the Dark(第6回) 丸い炎 伊知地国夫

大宇宙からのフォト・レター(第9回) 二頭立てのサイクロン 野本陽代

ちびっこチンパンジー(第64回) 物のまとまりを知覚する 松野 響

137億光年を奏でる素粒子の詩(第7回) カニ歩きで収穫量2倍に 横山広美

心にのこる1冊
N.マイアース著『沈みゆく箱舟−−種の絶滅についての新しい考察』   長谷川博

書評
須藤靖著『ものの大きさ−−自然の階層・宇宙の階層』 粟野諭美 評

50年前には/75年前には

編集部に届いた本から

次号予告/編集後記

 

 

 

 



 

 

 

 

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