科学

2008年9月号
(Vol.78 No.9)

目次

今や避けて通れず何かと話題の「知財」。研究者はどのような論理で対するべきか。「そもそも」から現実の対応まで分析する。共同研究における注意点など、具体的なアドバイスも。

 

  

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特集  知財をめぐる期待と誤解
    ─大学から企業,そして社会へ

新しい研究者像と求められる創造的知財戦略 ─成果の社会還元のために 石川正俊
いま大学では何が起きているか─特許の機能と産学連携 隅藏康一
米大統領選の行方:経済スパイ法に注意! 清貞智会

[事例でよむ]
特許をめぐる時代の変化 掘越弘毅
オリジナリティから特許へ─社会貢献における日本の課題 柴崎正勝(「崎」の字は正しくは「立」を含む字です)
大学の特許が実用化されない理由 細野秀雄

[産学連携への提言]
日本の大学研究者の発明活動の特徴と課題 ─日米発明者サーベイからの知見  長岡貞男
地方大学が挑戦すべき新たな産学連携 小林信一

[コラム]
  米国特許制度改正の動きとサイエンスコミュニティへの影響(清貞智会)

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
  知は所有できるか 井上達夫

科学通信
科学ニュース::冥王星型天体の英語名称決まる 岡村定矩
科学ニュース:最終段階に入ったアホウドリの保護 長谷川博
科学ニュース:遺伝子情報の網羅的比較から明らかになった鳥類の系統関係 土岐田昌和
科学の動向:代数学と機械学習の奇妙なつながり 徳永浩雄
シンポジウム: ICRA2008参加から顧みるロボティクスの現況 杉原知道
コラム 大地の動き・人の知恵: 科学のアウトリーチは「伝えるではなく伝わる」から 鎌田浩毅
読者からの手紙: バイオ燃料の生産と生物多様性とのシナジーは成立するのか?─はじめにバイオエタノールありきからの脱却を 松田智・久保田宏

……………報告・解説………
火星に水は存在するか 福田正己・吉川謙二
「フェニックス」は火星の水と生命の歴史を明らかにする  佐々木晶
2008年岩手・宮城内陸地震─震源域の地下構造からみたマグマ・地殻流体との関係 岡田知己・海野徳仁・長谷川昭+2008年岩手・宮城内陸地震緊急観測グループ

〈新連載〉 大陸誕生の謎に迫る─プロジェクトIBM(第1回)大陸地殻とは  巽好幸

科学の始まり《謎と仮説》(第6回)新惑星仮説の誕生  向井正,パトリック・ソフィア・リカフィカ

生命の思想(第8回)がん:細胞と個体の悩ましき相克 本庶佑

石原純をたずねて(第18回)ヨーロッパ留学 ─チューリヒ,ロンドン,そして帰国(1913年4月.1914年4月) 西尾成子

物理の響き♪こころのひびき♯♭─音楽への認知的アプローチ(第4回)失われたリズムを求めて  伊東乾

脳と心の交差点(第9回) ダーウィンと進化精神医学 加藤忠史

数と漢字の物語(第3回) 漢字に番号を振った男 円満字二郎

広辞苑を3 倍楽しむ(第8回) 福原義春

ちびっこチンパンジー(第81回) 突起のついた積木をつむ 林美里

〈フォーラム〉ネット社会のガバナンス(第3回) 法律から技術標準へ 名和小太郎

市民社会と行政法(第4回)  大浜啓吉

心にのこる1冊
セミール・ゼキ著,河内十郎監訳『脳は美をいかに感じるか─ピカソやモネが見た世界』  大隅典子

書評
村山司編著『鯨類学』  幸島司郎 評

50年前には/75年前には

編集部に届いた本から

次号予告

 

 

 

 



 

 

 

 

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