科学

2010年12月号
(Vol.80 No.12)

目次

特集座談会では、各氏の異なる視角があわさって、モデル化の心が浮かび上がります。さらに、17人の方のエッセイから、これからの科学がうまれる予感が感じられます。
また、大学について5人の論者の議論を特別企画として掲載しています。座談会部分を公開(pdf)

 

  

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特集 
モデル化変化する現実認識

[座談会]
いまモデル化が求められる理由
  合原一幸+今井浩+樋口知之+三村昌泰

[モデル化の現在:私の視点]
  《人》
脳の意思決定─「自然の知」への「機械の知」からのモデル化  石井信
金融工学:危機と“限界”の認識  三浦良造
CGでものの見方を科学する 安生健一
生活行動のモデル化─社会に働きかけるアクションリサーチとして  本村陽一
ビジネスで「感じ」「高めあう」モデル共進化論のすすめ  大澤幸生

  《社会》
巨大な価値モデルとしてのウェブ  相澤彰子
寿命の人口統計モデル  堀内四郎
経済現象のモデル化:その表と裏  原千秋
消費者行動のモデル化と顧客データ:マーケティング・サイエンス  阿部誠
広がるテキストマイニング  金明哲
数学と日本の科学・技術  若山正人

  《自然》
生命システムとモデル化  井元清哉
〈計算世界観〉という「分野」  渡辺治
気候モデルの「社会的透明性」  江守正多
桜島火山噴火のモデル化  井口正人
地球温暖化でサンマが小さくなる!?─気候変動から水産資源変動まで  山中康裕
進化学・系統学におけるモデルの役割  三中信宏


《特別企画》(座談会+論述)
大学をめぐって真に問うべきことは何か

 小林信一/冨浦梓/菅裕明/伊地知寛博/村澤昌崇
◎座談会部分を特別にウェブ公開いたします。こちら(pdfダウンロード:1.5Mb)
   [論述]
    大学間競争の設計に根本的な検証を─システム全体をみない“改革”がもたらす悪夢を避けるために  小林信一
    大学制度に中長期的視座を─国民的合意を踏まえた再配分とそれに基づく機能向上をめざして  伊地知寛博
    大学は知的資本立国の源泉となりうるか  冨浦梓
    高度人材育成における日本の覚悟  菅裕明
    国立大学の果たしてきた機能を再考する  村澤昌崇

巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
 5年でなく20年先を考えたい  北潔

科学通信
コラムはみだし生命科学 : 研究の影に隠れる大学院教育  有田正規
コラムドイツ環境政策通信 : 不況にも強い,ドイツのオーガニック食品 今泉みね子
イベント : 国際的な科学イベント EuroScience Open Forum  岡田小枝子

寅彦 in English(第1回)藤の実(1)トム・ガリー+松下貢

星砂 Times(第34回)巧妙な動物 中嶋康裕

脳と心の交差点(第21回)サイバー空間と人間 加藤忠史

黒鉄の志士たち ─反射炉建設と大砲鋳造への挑戦(第参回)黒船フェートン号 植松三十里

探検昆虫学者から観たコスタリカ(第 6回)中央盆地の自然破壊 vs新発見西田賢司

森里海連環学ことはじめ(第6回(最終回))命を紡ぐ田中克

ちびっこチンパンジーと仲間たち(第 108回)アジアの隣人:オランウータン 林美里

広辞苑を 3倍楽しむ(第 35回)カオス 合原一幸

心にのこる 1冊
小松左京著『果しなき流れの果に』  福江純

書評
ウイッテン,ピンカス著『ソフトマター物理学』  太田隆夫 評

50年前には/75年前には

編集部に届いた本から

2010年総目次

次号予告

 

 

 

 



 

 

 

 

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