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2013年11月号木村論文の補足ウェブ資料

 このページでは、岩波書店・雑誌『科学』2013年11月号掲載の木村俊雄氏の論文「地震動による福島第一1号機の配管漏えいを考える──東京電力「福島原子力事故調査報告書」と新規公開データの考察から」に関する補足資料をお示しします。

 この論文は、「今回新たに東京電力が公開した過渡現象記録装置データをもとに,東京電 力がこれまで事故報告書でまったく触れていなかったデータである「炉心流量」に着目し,事後解析を実施した」もので、「配管破損の発生を示す挙動を過渡現象記録装置データと東電報告書を使用して説明する」というものです。

 この論文の推論は、一つの可能性を示すものであり議論がなされるべきものと編集部は考えておりますが、重要な点は、
 ・公開データに説明を要する未解明で異常な現象が存在すること
 ・異常現象の説明は、本来、規制当局ならびに東京電力がなすべきものであること
にあると考えています。本論文における未解明現象の指摘が、事故原因究明の議論を一層深めることを期待しています。
 今回使用されたデータは、ジャーナリストの追及により追加的に東京電力から公開された、過渡現象記録装置のデータです。東京電力は、速やかに、事故時のすべてのデータを公開すべきです。

ウェブ資料ダウンロード

 以下からダウンロード下さい。なお、資料番号の1, 2, 4, 8は編集上の都合により欠番です。また、本文記載の資料3の枝番(3-1〜5の後ろの丸数字)は、各資料中の上からの順番を表しています(3-1-1ならば、3-1ファイルの中の上から1番目のグラフ)。

資料番号

3-1

3-2

3-3

3-4

3-5

5

6

7

9

10

11

12

訂正

 編集上のミスにより生じた訂正を以下に説明します。

 1226ページ左段の節見出しにおける「小口径配管破断」は「小口径配管破損」が正。
 1227ページ左段本文の下から13〜12行目の「を提示し説明すべきである」は「を提示し説明すべきである)」となってカッコ内に入るのが正。
 1230ページ右段「ウェブ資料について」の説明の訂正です。ウェブ資料11は、「東電報告書p.137,p.139」が正。ウェブ資料12は新規に上記掲載ファイルを参照ください。