科学

現代科学の営為を多角的にとらえる

『科学』ホームページへようこそ

小誌は、科学界と社会を結ぶ雑誌として1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊されて以来、科学の進展と、科学と社会の間で起こるさまざまな問題を見つめてまいりました。
今回の大災害は、本当に言葉を超えた事態に思います。将来の時点から現在の転回点を振り返るときに、本誌が時代の証言を記録しえているように、企画活動に取り組んで参りたいと存じます。

 

購読(ご注文)のご案内(バックナンバー常設店のご案内もあります)

バックナンバー

記事特別公開
過去の記事で参考になると思われるものを特別に公開します。
・伊東良徳著「再論 福島第一原発1号機の全交流電源喪失は津波によるものではない」(『科学』2014年3月号電子版のページへ)

・大島堅一・河野太郎・吉井英勝の3氏による座談会「原発の安全なたたみ方:資金・賠償・人材」(『科学』2012年5月号)(pdfダウンロード)。

・青山道夫・大原利眞・小村和久著「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(『科学』1999年1月号)(pdfダウンロード)

・石橋克彦著「原発震災──破滅を避けるために」(『科学』1997年10月号)(pdfダウンロード)

編集部からのメッセージ公開
「「エネルギー基本計画に対する意見(案)」をめぐって」(2014年1月号)
「グローバー報告に対する日本政府反論への批判の声」(2013年9月号)
「「福島人権宣言を考えるシンポジウム」から」(2013年1月号)
「国連人権理事会特別報告者のプレス・ステートメントより」(2013年1月号)
「原子力規制の問題」(2012年6月号)
「特集にあたって」(2012年3月号(科学の〈限界〉:価値の選択と予測))
「原発再稼動の前に事故検証を」2011年8月号

13年4月22日の新潟県知事から原子力規制庁への要請時のやりとりについて、こちらのページに文字起こしを掲載しています。

次号予告/今後の特集予定

「大震災・原発を考える」書籍をこちらのページでご紹介しています。

『科学』電子メール通信のご案内

東日本大震災に関連したお知らせはこちらをご覧ください

小誌の原子力発電に関連する記事一覧:こちらをご覧ください

教育委員会教育委員長/教育長アンケートについて(2012年10月号特集企画)
◎アンケートにご協力下さった関係者の皆様に感謝します。結果はこちら(pdf)です。
 参考:アンケート依頼時に添付した資料(pdf)です。


「科学と広報」のページへ《最先端研究開発支援プログラムの広報記事》

議論の広場

広告についてのご案内

『科学』から生まれた本

リンク集

編集部ウラ後記

ご意見・お問い合わせは こちらへ。
>>>kagaku@iwanami.co.jp


バックナンバーのご注文は こちらへ。
>>>service@iwanami.co.jp

9月号

〈発売中〉 定価(本体1333円+税)

 

最新号目次へ
目次(本誌印刷版)のpdfはこちら

◎「川内原発審査書案/原発再稼働への市民からの意見書」のサイトを開設しました。こちらからどうぞ。

■ 最新号より
◎原子力規制委員会は九州電力川内原子力発電所について、基準適合を確認する審査書案がまとめられました。本誌では、再稼働をめぐる論点を特集します。
◎そもそも今次原発災害の被害・避難の実態は把握されているのでしょうか(除本理史「原発避難者の被害は終わっていない――原発再稼働と福島事故の教訓」)。そして、(事故は起こりえるとされていますから)次に起こってしまうかもしれない事故の際の避難は可能なのでしょうか(木野龍逸「置き去りにされたままの避難計画」)。こうした前提が置き去りのままです。
◎昨年8月に福島原発での作業によって、大量の放射性物質が飛散していたことが7月に報道され、試験栽培米で基準値を超える汚染が検出された理由が明るみに出ました。2月にはその疑いは文書にまとめられていましたが、地元には説明されてきませんでした。「事故収束以前で再稼働は論外だ」(阿部知子氏)は、このような事態のなかで「収束」などはありえないと述べます。労働者の被ばくの一元管理、東京電力に労働者の安全管理責任を課す法案の準備を紹介しながら、住民保護の責任の所在が不明のままで再稼働はない、と訴えます。
◎「再稼働するかどうかは、社会、国民、政治の判断」という田中委員長の発言から、「安全」の判断が「根本的には国民との合意の対象」であるという認識を読み取り、ここから原発リスクに対する意思決定のデュープロセス(適正な手続き)の論点を浮かび上がらせるのが、平川秀幸氏の「BSEリスク評価との比較から見える再稼働問題の重要論点」。住民との合意形成、実効性ある避難計画の策定などの必要性を述べ、「科学」の装いのもとに、意思決定の民主的正当性や政治の責任が覆い隠されてはならないとまとめています。
◎石橋克彦氏の「川内原発の審査書案は規則第5号に違反して違法だ――基準地震動策定の驚くべき手抜き」は、「プレート間地震と海洋プレート内地震の検討用地震を選定せず、基準地震動を策定しなかったのは、手続きとして明白な過失」と厳しく批判しています。審査書案は違法といえて無効であり、審査をやり直すべきだと訴えます。
◎日本列島がたびたび巨大噴火に見舞われてきたことは、本誌1月号特集でも紹介し、また噴火予知の現状と限界や、原子力発電所との関係の論考も掲載しました。高橋正樹氏の「超巨大噴火は予知できるか」では改めて噴火予知についてまとめ、「超巨大噴火の正確な噴火予知は、いかなる方法によっても、現時点では困難といわざるを得ない」と結んでいます。
◎「電力会社の経営を救うために、再稼働をすすめるというのは、本末転倒と言わざるを得ない」──植田和弘氏の「原発の経済性と再稼働問題」の一節です。「原発の再稼働が満たすべき、安全性、経済性、倫理性、いずれの面からも、国民的合意が形成されているとはいいがたい。情報の開示を前提にした国民的議論を省いてはならない」とまとめられています。
◎原発のコストや、燃料費の増加といった数字は信用できるのか。自然エネルギー財団での調査報告などをふまえながら、最近の世界の動向も紹介します(大林ミカ「原発再稼働は最適な選択か」)。
◎原子力の政策の議論は、資源エネルギー庁が事務局の審議会、総合資源エネルギー調査会の原子力小委員会に引き継がれています。委員を務める吉岡斉氏が、原子力復活政策は、じつは国民世論の離反への恐怖心から、牛歩の歩みとなっていると指摘。そして原子力小委員会での議論には問題がありつつも、そうした全体のなりゆきから、大した方針を示すことはできないだろうと見通しています(吉岡斉「難航する原子力復活政策」。併せて、原子力小委員会への提出資料「焚増しコストの評価についてのメモ」(加筆修正版)も掲載。この文書には政策全般の大きな分析も含まれています)。
◎注目の連載「原子力発電所の安全審査と再稼働(第2回)」は「過酷事故のナイトメア・シナリオ」。現場の技術者で原発を知り尽くす佐藤暁氏が、審査で見過ごされたままになっているシナリオを解説。このシナリオは、想定的に頻度が高く、放出量も大きく、深刻なシナリオです。謙虚にじっくりと一からやり直す他に、どのようにして原子力を扱うことができるのでしょうか。
◎国会事故調元委員の田中三彦氏が、国会事故調の指摘とは何だったのかを振り返ります。この解説は、規制委員会の事故分析検討会が、国会事故調を侮辱する検討会委員の発言がなされるなかで、問題の多い中間とりまとめを出してきたという経緯に対応したものです。
◎渡辺満久氏の「大飯原子力発電所敷地内破砕帯調査の真実と虚像」は、破砕帯調査の委員である渡辺氏が、経緯の実相を改めて紹介し、審査の対象となる「将来活動する可能性のある断層等」の意味を見失わないようにという重要な指摘をしています。
◎白石草氏の「漫画「美味しんぼ」問題を考える――政府はなぜ「鼻血」を認めないのか」は、「鼻血」問題を歴史的に俯瞰すれば、原爆症認定などをめぐる構造が浮かび上がってくることを詳細に解説。
◎好評連載コラム「放射線測定の現場から」の今回は、給食測定の実地と改善の提案です(小豆川勝見,ブレット・L. ローゼンバー「給食に含まれる放射性セシウムの測定体制――外国人研究者の視点とともに」)。また、環境省専門家会議に参考人として意見を述べた津田敏秀氏が、会議のまとめを執筆。
◎川上和人氏の新連載「鳥学キッチン」は、洒脱の文章とともに、身近なニワトリのさまざまな部位を観察しながら、生態や進化を考えていきます。
◎白尾元理氏が、西之島の噴火を漁船をチャーターして観察にいった記録を迫力ある写真でとともに掲載(白尾元理「西之島に噴火を見に行く」)。
◎巻頭エッセイは、内山節氏の「社会をつくりなおす出発点」です。

◎岩波書店・雑誌『科学』より環境省「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」委員・事務局各位に差し上げた手紙(7月13日版)について、次のページにてお知らせします。


◎『科学(電子版)』3月号の記事として
再論 福島第一原発1号機の全交流電源喪失は津波によるものではない……伊東良徳
こちらでご案内しています。


■前月号より
◎前月のトップページはこちらをご覧下さい。

●3.11後の本誌掲載論考をもとに編まれ、新規解題も豊富に盛り込まれた、尾内隆之,調麻佐志編『科学者に委ねてはいけないこと――科学から「生」をとりもどす』が刊行となりました。
 本誌論考をもとに執筆された影浦峡著『信頼の条件 原発事故をめぐることば』(岩波科学ライブラリー)もぜひどうぞ。
 本誌連載「3.11以後の科学リテラシー」の著者・牧野淳一郎氏の新刊『原発事故と科学的方法』ができました。
 本誌連載コラム「放射線測定の現場から」の著者・小豆川勝見氏の新刊『みんなの放射線測定入門』ができました。

●発売中の原発問題関連書籍

こちらのページで「大震災・原発を考える」書籍をご紹介しています。

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』(アレクセイ・V.ヤブロコフ、ヴァシリー・B.ネステレンコ、 アレクセイ・V.ネステレンコ、 ナタリヤ・E.プレオブラジェンスカヤ著)がついに刊行されました!
 目次などの詳細はこちら
 ニューヨーク科学アカデミーで刊行されていた、Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environmentにその後の改訂を反映させ、日本語版ではさらなる磨きがかけられ、ついに刊行になりました。

◎黒田光太郎・井野博満・山口幸夫編『福島原発で何が起きたか──安全神話の崩壊』
※多数の論者が参加した国際シンポジウムの記録です。問題群を一望し整理に役立つと思います。

坂田昌一/樫本喜一編『坂田昌一 原子力をめぐる科学者の社会的責任』
※50年前の原子炉導入期に、安全性を保障する制度を導入しようとした科学者の苦闘の記録。いまこそ読み返されるべき言葉があります。

石橋克彦編『原発を終わらせる』(岩波新書・新赤版1315)
※14人の筆者が、いま原発を超えていくべき理由を語ります。

エステル・ゴンスターラ著『インフォグラフィクス 原発──放射性廃棄物と隠れた原子爆弾』
※原子力と廃棄物をめぐる世界各国の過去と現在を、事実とデータにもとづいて美しく印象的なグラフィックで表現!

今泉みね子『脱原発から、その先へ――ドイツの市民エネルギー革命』
※3.11をうけていち早く、脱原発へと舵をきったドイツの「気になるその後」を伝えます。

「科学」編集部編『原発と震災──この国に建てる場所はあるのか』
※耐震性と立地の議論について、近年の本誌論文を集めました。(品切れになりました2007年11月号「日本の原発はなぜ〈信頼〉されないのか」の論考その他を収めています。)

『科学』2010年2月号特集「プルトニウム科学の現在」もどうぞ(在庫あり)

●参考:
『科学』の原子力発電関連記事のリストをつくりました(特別公開記事あり)
(3月16日からこのページに記載していた原子力発電所に関連するメッセージは、上記ページの末尾に移動しました。

雑誌『世界』2011年1月号特集「原子力復興という危険な夢」(特別公開記事あり)

 



 

 

Copyright 2011 Iwanami Shoten, Publishers. All rights reserved. 岩波書店