科学

現代科学の営為を多角的にとらえる

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小誌は、科学界と社会を結ぶ雑誌として1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊されて以来、科学の進展と、科学と社会の間で起こるさまざまな問題を見つめてまいりました。今後さらに内容の充実をはかってまいります。

 

記事特別公開:
過去の記事で参考になると思われるものを特別に公開します。
・青山道夫・大原利眞・小村和久著「動燃東海事故による放射性セシウムの関東平野への広がり」(『科学』1999年1月号)(pdfダウンロード)

・石橋克彦著「原発震災──破滅を避けるために」(『科学』1997年10月号)(pdfダウンロード)

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2月号特集「日本の宇宙開発」と連動した、「宇宙分野の日米協力──持続的パートナーシップ」(Justin Tilman氏,Chris Blackerby氏(米国航空宇宙局(NASA)))を公開(pdfダウンロード)

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2月号 

〈発売中〉 定価1400円

 

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◎今回の大災害は、本当に言葉を超えた事態に思います。これ以上の命が失われることなく、すべての方に一日も早く生活の安定が戻ることを心からお祈りしています。

■ 最新号より
◎日本列島は北海道から沖縄まで、プレート境界に位置し、過去に大きな地震・津波におそわれてきました。津波堆積物はどのような歴史を教えるのか、丁寧になされた長年の研究成果を紹介します。
◎平川一臣氏の論文「千島海溝・日本海溝の超巨大津波履歴とその意味:仮説的検討」が1月26日付の新聞各紙で大きく取り上げられました。すでに869年の貞観津波については話題に上るようになっています。それ以外にも、17世紀(1611年慶長)、12〜13世紀、3〜4世紀、紀元前後、2500年前、3500年前に、東北から北海道の広い範囲に堆積物を残す大きな津波があったようです。陸中〜陸奥沖、根室〜色丹島沖を波源域とする巨大な地震津波は、過去のくり返しを考えたときの経過時間がかなり経っているので、注意が必要と考えられます。
◎岡村眞氏・松岡裕美氏の論文では、浜名湖から九州にいたる多数の沿岸湖沼の堆積物を調査し、宝永地震クラスの津波が3500年間に8回あったのではないかと述べています。宝永地震は南海地震としては最大として考えられてきましたが、684年天武地震津波のほうが規模が大きかった可能性があります。より大きな津波も存在すると考えるべきと論じています。
◎古村孝志氏・前田拓人氏・今井健太郎氏の論文では、岡村氏・松岡氏の論文で述べられた堆積物研究をふまえて、シミュレーションにより津波を再現します。さらに、今回の大津波のような連動(宝永地震と慶長地震の連動)を想定した津波のシミュレーションを紹介します。起こりうる最大限の津波シナリオの再検討を訴えます。 ◎中村衛氏の論文と後藤和久氏・島袋綾野氏の論文は、1771年に石垣島および八重山諸島に壊滅的な打撃を与えた明和大津波について解説します。古文書記録が残され、地質・考古学的な資料を合わせ、さらに地震像をモデル化することにより、学際融合的に津波を考えることができる貴重な例です。 ◎最後に、後藤和久氏・西村裕一氏・宍倉正展氏の論文では、津波堆積物研究の課題をのべるとともに、津波から防災を想定する考え方を述べています。
◎独立の記事では、牧野淳一郎氏が政府の福島原発事故調査委員会の中間報告を読み解き、この報告書のもつ奇妙な点から、報告書に「書かれていない」真の問題の所在を論じます。論文は次のように結ばれます。「中間報告は、原発の運転を続けることを前提に、現実の可能性である事故に備えよ、と提言しています。私には、それはあまりに無責任な提言にみえます。次の事故は起こしてはならないものであり、そのための確実な方法は、原発の運転を止めることです。」
◎福島原発事故については民間の事故調査委員会も組織されています。その委員長の北澤宏一氏に話を聞きました。責任意識がなく情報は自分たちのものであると考える「もたれあい構造」の危険性に話が及びます。原子力発電については、放射能汚染がおきても国がつぶれないかどうかという、「国のサイズ」が決定的な要素になり、不毛の地をもたない日本はめざす道はあきらかだと述べます。
◎松下貢氏・國仲寛人氏の論文では、豊かさと格差を統計物理の視点でよみときます。歴史をもつ複雑系は、対数正規分布の統計性をもち、そこからのずれは、なんらかの「異常」のサインである、と見ていきます。
◎伊谷原一氏は、人類の祖先が感想疎開林で生まれたのではないかという仮説を検討します。
◎ヒッグス粒子の解説(田中礼三郎氏)も掲載しています。


◎好評をいただいている
2011年5月号〜2012年1月号のバックナンバーは入手しづらい状況で恐れ入ります。在庫はございます(在庫がわずかになっている号がございますので、お早めにどうぞ)。小社直送につきましては、service@iwanami.co.jpへご注文下さい(恐れ入りますが、送料実費をいただいております)。

●本誌連載が本になりました。
西尾成子『科学ジャーナリズムの先駆者  評伝 石原純』
※石原純は、量子論と相対論で当時最先端の論文を書いた理論物理学者で、本 誌創刊の編集主任でもありました。 時流に流されずに社会を見つめた石原の眼を、今こそ振り返りたいと思います。 朝日新聞、読売新聞の書評欄で紹介されました。

科学編集部編『科学者の本棚─『鉄腕アトム』から『ユークリッド原論』まで』
※本誌連載「心にのこる1冊」の単行本化です。思い出の1冊、人生を変えた1冊を、さまざまな科学者、および科学と深いかかわりのある方々が紹介します。『プレジデント』誌で紹介されました。

◎8月号巻末に掲載した編集部からのメッセージ「原発再稼動の前に事故検証を」を公開します。

●参考:
『科学』の原子力発電関連記事のリストをつくりました(特別公開記事あり)
(3月16日からこのページに記載していた原子力発電所に関連するメッセージは、上記ページの末尾に移動しました。

雑誌『世界』2011年1月号特集「原子力復興という危険な夢」(特別公開記事 あり)

●発売中の関連書籍
坂田昌一/樫本喜一編『坂田昌一 原子力をめぐる科学者の社会的責任』
※50年前の原子炉導入期に、安全性を保障する制度を導入しようとした科学者の苦闘の記録。いまこそ読み返されるべき言葉があります。

石橋克彦編『原発を終わらせる』(岩波新書・新赤版1315)
※14人の筆者が、いま原発を超えていくべき理由を語ります。

エステル・ゴンスターラ著『インフォグラフィクス 原発──放射性廃棄物と隠れた原子爆弾』
※原子力と廃棄物をめぐる世界各国の過去と現在を、事実とデータにもとづいて美しく印象的なグラフィックで表現!

「科学」編集部編『原発と震災──この国に建てる場所はあるのか』
※耐震性と立地の議論について、近年の本誌論文を集めました。(品切れになりました2007年11月号「日本の原発はなぜ〈信頼〉されないのか」の論考その他を収めています。)

こちらのページで「大震災・原発を考える」書籍をご紹介しています。

『科学』2010年2月号特集「プルトニウム科学の現在」もどうぞ(在庫あり)

■ 「科学と広報」のページで記事公開開始
◎資金規模が大きく、注目されている「最先端研究開発支援プログラム」について、広くお知らせする企画を考えました。気鋭のサイエンスライターの取材による広報記事です。最初の記事を公開しています。「科学と広報」のページへ

■ 過去1年間の特集一覧
さらに以前のバックナンバーについてはこのページ左段の「バックナンバー」からご覧ください。在庫のあるバックナンバーは注文可能です。在庫状況については、お手数ですがお問い合せください。kagaku@iwanami.co.jpまたはservice@iwanami.co.jpへどうぞ。

11月号  チェルノブイリの教え (定価1400円)

10月号  東北地方太平洋沖地震の科学 (定価1400円)

9月号  科学は誰のためのものか (定価1400円)

8月号  島に生きる──世界遺産の小笠原から日本へ (定価1400円)

7月号  原発のなくし方 (定価1400円)

6月号  ブータン:〈環境〉と〈幸福〉の国 (定価1400円)

5月号  有明海──何が起こり,どうするのか (定価1400円)

4月号  私たちのブラックホール (定価1400円)

3月号  ヒト-細菌共生系の驚き (定価1400円)

2月号  日本の宇宙開発――科学と平和利用 (定価1400円)

1月号  〈利他〉の心と脳・社会・進化 (定価1400円)

12月号  モデル化 変化する現実認識/大学をめぐって真に問うべきことは何か (定価1400円)

11月号  恐竜の進化とその時代 (定価1400円)

 



 

 

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