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最近の話題を読み解くのに役立つ刊行物をまとめて掲載しています。

藤村忌[NEW]

長野・木曾の旧家に生まれ、明治〜昭和初期に活躍した詩人・小説家の島崎藤村(1872-1943)。藤村は、太平洋戦争さなかの1943年8月22日、大磯の自宅で「風がすずしいね」という言葉を残し他界しました。ロマン主義的詩風と、モラリストの苦悩と告白を主題とした小説群によって、自然主義文学の代表的存在とみなされています。自らが編んだ『藤村詩抄』は、1927年の岩波文庫創刊ラインナップの1冊であり、その後定着した「自選詩集」の流れに先鞭をつけました。 >>一覧へ
(2014年8月22日)
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俳句の日[NEW]

8月19日は俳句の日。819でハイクという単純な語呂合わせで制定されました。17文字で構成される世界最短の詩とも言われる俳句は、短いが故に奥深い、また短いが故にその世界に入りやすい、多くの人々に親しまれる表現形式です。最近では「俳句甲子園」など若者にも受け入れやすい取り組みがあります。 >>一覧へ
(2014年8月18日)
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戦争を記憶する

69回目の「終戦記念日」を迎えます。多くの犠牲を払った太平洋戦争。以来、日本は世界にも稀な「戦争放棄」の理念を持つ憲法の下に、国際社会にその地位を築いてきました。安倍首相は、「積極的平和主義」、「戦後レジームからの脱却」など、勇ましいスローガンを次々と繰り出して日本の進路のハンドルを大きく切ろうとしています。安倍首相の考える「美しい国」の実現のために、わたしたちの平和への理念と、非戦国家として世界に貢献していくという理念が、70年を待たずして崩壊するのか。あるいは、未だ堅持すべき指針として改めて戦争を放棄する国民であり続ける道を選ぶのか。今年は振り返った時に、日本国民にとって大きな分岐であったと目される一年になりそうです。 >>一覧へ
(2014年8月12日)
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ASEAN地域フォーラム

8月10日からミャンマーでASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラム(ARF)が開催されます。本来は東南アジアの加盟10カ国が集い、経済・政治・安全保障などを議論するための場ですが、近年では日米中といった非加盟国の首脳も参加し、共通の懸案事項について連携を図る機会が増えています。先日、南シナ海でベトナムと中国の艦船衝突事件が発生するなど、領有権争いを巡りにわかに緊張が高まっているアジア情勢。日本の外交姿勢も問われています。 >>一覧へ
(2014年8月6日)
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集団的自衛権updated

7月1日、「集団的自衛権の行使」を容認する閣議決定がなされました。憲法で保障された、不戦・平和の原則が終焉を迎えようとしています。国民への理解を深めず、国民の信を問うこともなく、与党内からも説明不足、あまりに拙速との不審の声がある中で、自公は儀式のような文言の摺り合わせをくり広げた末に、「議論は尽くされた」、「曖昧さが払拭された」と強弁しながら、平和憲法に蛮刀を打ち込みました。国民が、安全に、平和に健全に生きる礎として制定された憲法が有名無実のものとなり、時の政権が軍事力と資本権力の強大化を国家戦略の中枢に据えて、「強靱な」国家を形成し、国家秩序が国民の権利に優先する体制を作る。安倍総理の考える「美しい国」の実像が、いよいよ明らかになってきました。  >>一覧へ
(2014年8月4日改訂)



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