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柳田国男没後50年

民俗学者・柳田国男(1875‐1962)は、1962年8月8日に東京・成城の自宅で他界しました。民間にありながら独力で日本各地の民俗事象を調べ上げ、日本の民俗学の礎を築いた柳田。「日本人はどこからやってきたのか」という壮大な問題を語った『海上の道』をはじめ、すぐれた研究書でありながら、紡がれたやさしく温かい言葉が、時代を超えて人々に読み継がれています。
(2012年8月6日)
〔岩波文庫〕遠野物語・山の人生 柳田 国男
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数千年来の常民の習慣・俗信・伝説には必ずや深い人間的意味があるはずである.それが攻究されて来なかったのは不当ではないか.柳田の学問的出発点はここにあった.
spacer 遠野物語・山の人生
〔岩波文庫〕蝸牛考 柳田 国男
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蝸牛を表わす方言は,京都を中心として日本列島を同心円状に分布する.わが国の言語地理学研究に一時期を画した方言周圏論の提唱.
spacer 蝸牛考
〔岩波文庫〕こども風土記・母の手毬歌 柳田 国男
  文化残留の担い手としての子供たちを見つめる柳田の優しいまなざしが行間からほのぼのと感取される.
〔岩波文庫〕木綿以前の事 柳田 国男
  無数無名の人々は,その昔,いかなる日常生活を営んでいたか.柳田は愛読書『俳諧七部集』の中に庶民の「小さな人生」を一つ一つ発見してゆく.
〔岩波文庫〕海上の道 柳田 国男
  ヤシの実の漂着・宝貝の分布・ネズミの移住など一見小さな事実を手掛りに,最晩年の柳田が生涯の蓄積を傾けて構想した雄大な仮説.
〔岩波文庫〕不幸なる芸術・笑の本願 柳田 国男
  かつては生き生きとした知恵の発露であった「笑い」「ヲコ」「ウソ」などの零落をなげき,その復権を説いた異色の文芸論十三篇.
〔岩波文庫〕野草雑記・野鳥雑記 柳田 国男
  ツクシの呼び名,ひばりの昔話,雀の言葉――野の草や鳥たちは,いつも人間の最も身近な友であった.観察眼と叙情が溶けあう随筆集.
〔岩波文庫〕孤猿随筆 柳田 国男
  動物たちは人間の生活と感情のなかでどんな位置を占めてきたのか.狐狼の伝承・記録から庭のどら猫まで,考察は自由に架橋する.
〔岩波新書〕伝説 柳田 国男
  伝説の成立する要件や伝承の変遷,伝説と歴史・文学,伝説圏,合理化との関係,解釈の発達など,数々の問題が豊富な引例を通じて明快に説かれている.

柳田国男と梅棹忠夫 伊藤 幹治
  西洋の学問に頼らず,自分の目で見,耳で聞き,身体で感じ,自分の頭で思考する.二人の知のスタイルから今日の学問状況を考える.
〔岩波現代文庫〕新版 南島イデオロギーの発生 村井 紀
  山人論を放棄して,柳田はなぜ南島論へ転じたのか.近代日本における民俗学の成立と植民地主義との関連を徹底追及する新編集版.



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