岩波書店の雑誌


岩波書店は、総合出版社としての実績と蓄積のもとで各種の雑誌を刊行しています。
どの雑誌も第一級の執筆者による充実した記事、最新の知識や情報を満載しています。


各雑誌のページへ
『図書』
『世界』
『思想』
『科学』
『文学』
 
〈その他の雑誌〉
・コンピュータソフトウェア
・経済研究
・環境と公害
・農業経済研究
・科学史研究
・数学
・応用数理
一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わい
『図書』表紙 図書
 2011年は忘れられない年となりました。一瞬にして多くの命を奪った天災、そしていまだ被害の全容もこれからの見通しも不明なもう一つの災禍。そのなかで私たちを癒し、慰める「本」という宝の、その不変の力を再認識した年でもありました。本は現在と過去を、遠く離れた人と人とを、その想いとともに結びつけるもののようです。すぐには役に立たなくとも、一冊の本がいつかどこかで誰かとつなぐ回路になることを祈りつつ、『図書』はこれからも皆様の傍らで、そうした本の世界へのささやかな窓でありたいと念じています。本年も『図書』をご愛読賜りますようお願い申し上げます。
(『図書』編集長  富田武子)

混迷の時代に主張し、新しい世紀を切り拓く
『世界』表紙 世界
 大震災、原発事故と多難な2011年でした。この復旧復興には長い時間がかかります。それに加えて世界的な経済危機が深まり、2012年は波乱の年となりそうです。また台湾、ロシア、韓国、フランス、米国などで選挙の行われる年であり、中国でも胡錦濤体制が変わる変化の年です。北朝鮮の劇的な変化は11年の年末に起きました。
 野田政権は長くもつとは思えず、日本でも総選挙が行われる可能性は次第に高くなってきたと思います。
 こんな中、波乱と変化をどう見据え、より明るい未来を構想していけるか、「世界」は軸をしっかりと立たうえで、柔軟に物事を見、明確な発信をしていくことを目指します。
 今年もよろしくお願いいたします。
(『世界』編集長  岡本 厚)

専門領域を超えて寄せられるすぐれた論文で読者を刺激し続ける
『思想』表紙 思想
 現在、「思想」という言葉を近年にまして目にするようになっています。人間の知的営みにおいて、いかなる言葉をいかに使うのか、に本質が表れることは間違いのない事実でしょう。知的営みを表す「思想」という言葉の使い方そのものに変化が生じている状況の中で、まさにその言葉を表題に掲げる本誌は何をすることができるのか。私たちはそのことを考え続けています。
 この世界の状況はいつも変化しています。この世界にはいつも悲惨があり、そして希望があります。目の前の状況に呼応することがその事実に対する鈍感をもたらすのなら、それに抗う想像力を持ち続けること。私たちは「思想」という言葉に、そのような使い方を課したいと思います。それは本誌にしか果たせない役割だと信じるからです。
 本年もどうか『思想』を見守っていただけますよう、心よりお願いいたします。
(『思想』編集長  互 盛央)

広がる科学の現在を分析し、社会との結節点となる
『科学』表紙 科学
 2011年は大震災と原発事故の年でした。私たちはいま、今後の日本の針路を考える重要な岐路に立っているのだと思います。科学の力がまさに必要な時ですが、どのような科学であるのかが鋭く問われてもいます。
 私は一人の市民として、科学が命と暮らしを支えるものであってほしいと願っています。身を守るために、一人一人に科学的思考が必要だということが切実に感じられた2011年でした。科学的思考とは、何よりも自由な思考であるはずです。「ありえない」と切り捨てることでもなければ、「起こってはならないことは起こらない」と考えることでもないはずです。
 原発事故後に私たちが目撃した“専門家”の言葉には、明らかな嘘と、語らないことによる隠蔽がありました。この衝撃は社会に深く刻み込まれています。専門家は、同時に科学的思考の持ち主として科学者であるべきです。そして、専門知は第一に社会のためにあり、情報は一人一人の市民のものであるはずだと信じます。
 本誌は市民の代表として問いかけ続けます。本年もご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(『科学』編集長  田中太郎)

常に最高水準の研究結果を提出
『文学』表紙 文学
 本年は、その序文を信ずるならという条件付きですが、『古事記』の撰録から1300年の節目にあたります。また、『方丈記』が成立してから800年です。それぞれ特集を予定しておりますので、どうぞご期待ください。
 このところ、文学研究における原点回帰と言ったらいいのでしょうか、言葉の構造体としての文学表現を見直そうとする動きが盛んのようです。あらゆる分野での情報が溢れかえっている現在の状況が、あるいはそうさせているのかもしれません。
 文学は、いつの時代も、つねに具体的な表現というかたちをとって、存在し続けてきました。人の生き方と言葉との偽りない結びつきから紡ぎ出された無数の文学表現を、わたくしたちはどのように読み解いていくべきなのでしょうか。本年も読者のみなさまと共に、考えてまいりたいと思います。
 小誌が、文学研究の原点を見据えながら、新たな研究が切り拓かれる〈場〉であり続けるために、よりいっそう誌面の充実につとめる所存です。
 今後ともご愛読賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(『文学』編集長  吉田 裕)



Copyright 2012 Iwanami Shoten, Publishers. All rights reserved. 岩波書店