岩波書店の雑誌


岩波書店は、総合出版社としての実績と蓄積のもとで各種の雑誌を刊行しています。
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一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わい
『図書』表紙 図書
 新春のお慶びを申し上げます。さて、本年の10月で『図書』も800号という節目を迎えます。1936年2月、『岩波書店新刊』として始まった本誌が『図書』に改題されたのは、1938年8月号。戦時を経て、こんにちの800号になんなんとする歳月に思いを致しますと、ここまで本誌が歩んでこられましたのは、読者のみなさまのあたたかいご支援の賜物と感謝せずにはおられません。今後とも、みなさまに愉しんでいただける誌面づくりに努めてまいりたいと存じます。本年もご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。
(『図書』編集長  坂本政謙 )

混迷の時代に主張し、新しい世紀を切り拓く
『世界』表紙 世界
 東日本大震災からまもなく4年、震災復興の遅れで被災者の方々の暮らしはますます厳しくなっており、原発事故もとうてい収束したとは言えません。しかし、政府の政策や発言を追っていると、まるで震災や原発事故などなかったかのような雰囲気です。2012年末の総選挙、さらに2013年7月の参議院選挙にも勝利した第二次安倍政権は、2014年暮れの総選挙でも「熱狂なき圧勝」を果たしました。安倍首相は、自らの「悲願」である「改憲」に向けての時間を確保したと思っていることでしょう。特定秘密保護法案の強行採決、集団的自衛権行使容認の閣議決定、原発再稼働への動き、「アベノミクス」の行方、社会保障切り下げ、TPP問題など、2015年は市民の意識と行動がさらに問われる厳しい年になると思われます。そのような中で、翁長氏が県知事選に勝利し、総選挙でも辺野古移転反対を掲げる候補が全選挙区で当選した沖縄の動きが注目されます。
 世界に目を転じると、安倍外交のもと、日中・日韓関係はますます厳しいものとなっています。また、日本軍「慰安婦」問題に見られるように、安倍政権の歴史修正主義に対して国内外から憂慮の目が向けられています。
このような政権のもとで、私たちは「戦後70年」を迎えることになりました。そして今年、「世界」も創刊70年を迎えました。この70年を厳しい目で振り返りつつ、変化と波乱を見据えて、未来に向かってどのような社会をつくっていくべきか、その軸をしっかりと立てて明確な発信をしていきたいと思っています。
(『世界』編集長  清宮 美稚子)

専門領域を超えて寄せられるすぐれた論文で読者を刺激し続ける
『思想』表紙 思想
 昨年第10号に掲載した小特集「100年後の第一次世界大戦――現代の起点」では、第一次世界大戦が思想へ与えた影響とならんで、大戦の記憶、戦争と戦没者の記念・追悼(コメモレイト)をめぐる問題にも焦点があてられました。
 大戦の「何を」記憶するのか、「いかに」記憶するのか、そして、そもそも――これはmodern自体が抱え続けてきた問題でもありますが――「だれが」主体として記憶するのか。次元の異なるベクトルが錯綜し、おそらく一義的な答えが見いだせないこれらの問いのはざまで、わたしたちは漂い、苦闘し続けねばならないのかもしれません。
 第二次世界大戦終結から70年目にあたる今年、この問いがより先鋭に繰り返されるであろう状況に対して、本誌は様々な角度から応えていけるメディアでありたいと考えています。本年もご愛読とご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。
(『思想』編集長  吉川哲士)

広がる科学の現在を分析し、社会との結節点となる
『科学』表紙 科学
 本年12月号に本誌は通巻1000号を迎えます。1931年の創刊以来、84年にわたり刊行を継続することができたのは、読者の皆様のご支援の賜物です。厚く御礼申し上げます。
 昨年の年頭挨拶において、「政府こそ現実を直視しなければならない」と述べましたが、そう言わなければならない状況が依然としてあります。たとえば、観測を無視し、過小な計算をもとにした主張は、あまりに非科学的です。
 いま、社会の様々な局面において、あえて誤解を生じさせる一種の印象操作と刷り込みがみられるようです。
 現実をどのように捉えるのか。その視角は適切か。その方法によりこぼれ落ちる限界はないか。もたらされる影響は社会的にどのような意味をもつのか。現実に真剣に向かい合うための、誠実なことばのやりとりが求められています。
 「しぶとく活動を続けよ」――昨年末に読者の方からいただいた、ありがたい励ましです。本誌は、誠実な議論の展開に、一層取り組んでまいります。希望は、議論の中から必ずや生まれるもの、生み出されるもの、と信じています。
(『科学』編集長  田中太郎)

常に最高水準の研究結果を提出
『文学』表紙 文学
 優れた文学表現はなぜわたくしたちの心をとらえるのか、その時〈ことば〉はどのような力を発揮しているのか。表現を生み出すために、作り手は何を課題として、ひとつひとつの〈ことば〉を紡ぎ出していったのか。そのような問いを、古今のさまざまな作品に投げかけることによって、かけがえのない〈ことば〉の結晶体としての文学の姿が浮かび上がってくるものと思われます。
 小誌が、文学研究の原点を見据えながら新たな研究が切り拓かれる〈場〉でありたいと切に願っております。今後ともよりいっそうの誌面の充実につとめる所存です。よろしくご愛読賜りますよう、お願い申し上げます。
(『文学』編集長 吉田 裕)



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