岩波書店の雑誌


岩波書店は、総合出版社としての実績と蓄積のもとで各種の雑誌を刊行しています。
どの雑誌も第一級の執筆者による充実した記事、最新の知識や情報を満載しています。


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一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わい
『図書』表紙 図書
 あけましておめでとうございます。新しい年を迎え、みなさまのご多幸を祈念いたします。昨年は、読者のみなさまのご支援をいただき、本誌は800号を迎えることができました。本年もよろしくお願いいたします。新年号から、梨木香歩さんと師岡カリーマ・エルサムニーさんの往復書簡と、三浦佳世さんの連載がスタート。本年も愉しんでいただける誌面づくりにつとめてまいります。ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
(『図書』編集長  坂本政謙 )

混迷の時代に主張し、新しい世紀を切り拓く
『世界』表紙 世界
 敗戦後間もない1945年12月(1946年1月号、編集長吉野源三郎)に創刊し、戦後70年とともに歩んできた『世界』は、読者の皆様に支えられ、おかげさまで創刊70年を迎えることができました。編集部一同、深く御礼申し上げます。
 数年前には考えられなかったことですが、政権交代・再政権交代を経て、第二次安倍政権のもと、日本は戦後最大の憲法の危機、国の在りかたが変容するかどうかという瀬戸際に立たされています。世界に眼を投じると、テロリズムと泥沼の「対テロ戦争」、難民危機、気候変動など、グローバルな人類的危機のただ中にあります。
 そのような中、リベラルな総合雑誌がここ10年で次々と廃刊・休刊し、また新聞の部数低下、出版業界の低迷も続いています。しかし私たちは、立憲主義・平和・人権についてぶれることのない発信を続けてきた『世界』だからこそ、出来ることがあると確信しています。そしていよいよ『世界』の存在意義、その真価が問われる状況であると認識しています。
 安倍政権にNoを突きつける市民たちの闘いの中から、大学生によるSEALD'sをはじめとして新しい動きが生まれ、足元からの民主主義のうねりが高まっています。沖縄では「オール沖縄」で新基地阻止の闘いが続いています。困難な時代ではありますが、市民の皆様とともに歩みを進め、現代を生きる羅針盤となる情報・評論をさらに発信できるよう、努力を重ねていきたいと存じます。
 また、デジタルメディア革命の中、将来の電子雑誌化を見据えて、デジタル化にも取り組んでまいります。
 創刊80年を目ざしてますますアクティブな『世界』に、ぜひご注目ください。
(『世界』編集長  清宮 美稚子)

専門領域を超えて寄せられるすぐれた論文で読者を刺激し続ける
『思想』表紙 思想
 小誌『思想』は、昨年第12号で通号1100号を迎えました。第1001号からの過去の特集を振り返ると、ソシュール、ベルクソン、デリダ、西田幾多郎などの思想家の名が並び、また精神分析、カルチュラル・スタディーズ、生権力、戦争の記憶など、人文・社会科学の多様なトピックが挙がっています。いずれの特集も、テクストや分野内の議論に沈潜することなく、「近代とは何か」「人間とは何か」といった問いへの回答を模索するものであったと感じます。
2007年、第1000号の「思想の言葉」で佐々木毅氏は、「『思想』は今も昔と同様、専門的知識の枠組みを越え、思考の活性化を通してメッセージの「広さ」「深さ」を執拗に追求するという、独自の課題を背負っている」と書かれています。
社会の情報化が加速し、また人文・社会科学における実用主義、成果主義が叫ばれるなか、本誌はこうした課題に様々な角度から挑戦していきたいと考えています。本年もご愛読とご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。
(『思想』編集長  吉川哲士)

広がる科学の現在を分析し、社会との結節点となる
『科学』表紙 科学
 1931年4月に創刊された本誌は、通巻1001号となる1月号を新たな出発点としたいと思います。読者の皆様のご支援に、改めて御礼を申し上げますとともに、今後の引き続きのご支援をお願い申し上げます。
 本誌が創刊された1931年は、満州事変が起こった年でした。「科学技術」という言葉は、「国策」という言葉とともに、戦時動員を背景に誕生し、用いられた言葉でした。本誌創刊時の編集者の一人である寺田寅彦は、「天災と国防」(1934年)において、「戦争は是非とも避けようと思えば避けられなくはないであろうが、天災ばかりは科学の力でもその襲来を中止させる訳には行かない」とし、「国家の安全を脅かす敵国」と同じように、「一国の運命に影響する可能性の豊富な大天災」に対する科学的国防を訴えました。次の安政地震を案じていた寅彦の予言が的中するかのように、1944年と46年に南海トラフ大地震が起こったのでした。
 私たちは今、遠くない将来に南海トラフ大地震に再び見舞われることの覚悟が必要であることを知っています。自ら敵をつくり出して不合理な支出を続けるのではなく、災害対策や災害救援への取り組みに力を注ぐことこそ、私たちにとって現実的で必要な安全保障策ではないでしょうか。まして、東京電力福島第一原子力発電所事故への手当てが、長い年月にわたり必要な中でもあります。
 有用性:「役に立つ」とは何か。短期的な一部の経済的利益のためではなく、生存の条件を可能にする政策と科学が求められているのではないでしょうか。このテーマを問いかけていきたいと考えています。
(『科学』編集長  田中太郎)

常に最高水準の研究結果を提出
『文学』表紙 文学
 本誌の使命は、古今の文学作品についての最新の知見を広め、また「古典」に対する敬意の念を受け継いでゆくことと考えております。今年は1・2月号に特集「宮沢賢治生誕120年」を、3・4月号に特集「蕪村生誕300年」をお届けする予定です。豊饒な文学研究の成果はもちろん、将来の「古典」となるであろう現代の諸ジャンルの作品のご紹介や、創作の掲載にも取り組んでゆきたいと考えております。よりいっそうの誌面の充実につとめる所存ですので、今年1年ご愛読賜りますよう何とぞ宜しくお願い申し上げます。
(『文学』編集長  西澤昭方)



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