岩波書店の雑誌


岩波書店は、総合出版社としての実績と蓄積のもとで各種の雑誌を刊行しています。
どの雑誌も第一級の執筆者による充実した記事、最新の知識や情報を満載しています。


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一流の執筆陣が書き下ろす文章の力と味わい
『図書』表紙 図書
 出版をめぐる厳しい状況が続くなか、小社は新しい世紀を迎えました。100年もの歴史を刻むことができましたのも読者の皆様の支えがあってのこと、これは本当にありがたいことです。時代はこのかん大きく変わったかのようですが、この社会の抱える問題は、その実、今日でもその深さ大きさともに変わっていないように見え、出版の仕事を通じて小社が果たすべき役割は依然としてきわめて大きいと改めて感じています。『図書』はこれからも魅力あふれる本の世界と皆様をつなぐ架け橋として充実した読み物をお届けいたしますとともに、さまざまに展開する小社の出版活動への小さくとも大切なご案内の窓口として、精一杯力を尽くしてまいります。どうぞ引き続きのご愛読ご支援をお願い申し上げます。
(『図書』編集長  富田武子)

混迷の時代に主張し、新しい世紀を切り拓く
『世界』表紙 世界
 東日本大震災からまもなく3年、防潮堤建設が着々と進む一方で、震災復興の遅れで被災者の方々の暮らしはますます厳しくなっていることが指摘されています。浮上した汚染水問題を見るまでもなく、原発事故はとうてい収束したとは言えません。2012年末の総選挙で大勝し、さらに2013年7月の参議院選挙にも勝利して「ねじれ」を解消した第二次安倍政権は、民意の反対の声に聞く耳をもたず特定秘密保護法案を強行採決しました。安倍首相の「悲願」である「改憲」に向けての流れ、消費増税と「アベノミクス」の行方、社会保障切り下げ、TPP、沖縄基地問題など、2014年は市民の意識と行動がさらに問われる厳しい年になると思われます。
 世界に目を転じると、2013年は日中韓の新しい指導者のもと、悪化した関係を修復することができるのかが問われていましたが、日中・日韓関係ともますます厳しいものとなる中、ついに2013年末に安倍首相が靖国参拝を敢行しました。2014年、日本外交を見つめる諸外国の目はますます厳しいものになると思われます。
 このような厳しい情勢の中、私たちはどのような社会をめざすべきか、「世界」はその軸をしっかりと立て、変化と波乱を見据えて、明確な発信をしていきたいと思います。
(『世界』編集長  清宮 美稚子)

専門領域を超えて寄せられるすぐれた論文で読者を刺激し続ける
『思想』表紙 思想
  昨年最後の号は「ディドロ生誕300年」と題した特集を掲載しました。『思想』の歴史を繙くと、1984年10月号は特集「ディドロ──近代のディレンマ 歿後200年」で、本年はそこからちょうど30年目にあたります。
 この30年は、まさに「近代のディレンマ」が噴出し続けた時間でした。いつも、いまだに「近代」を問わねばならないのが、この国なのかもしれません。しかし、もう一つ明らかなこと、それは「近代」を問う方法を思考することこそが、ディドロの時代以降、「思想」と呼ばれる営みであり続けていることです。
 統治する者が統治される者であり、統治される者が統治する者である──この構造から脱け出ることができないかぎり、いつも「思想」は今ここの問題であり続けるでしょう。その事実から目をそらし、あまつさえ状況に応じ、機会に応じて、統治する者になったり統治される者になったりする愚劣さと闘うこと。本誌はそのような場所であることを約束します。
(『思想』編集長  互 盛央)

広がる科学の現在を分析し、社会との結節点となる
『科学』表紙 科学
 2011年3月11日以来の大震災と原発事故は、いまなお継続中であるといわざるをえません。3.11に始まる新たな暦を私たちは背負っているのだと思います。
 困難を乗り越えるためには、現実を直視する必要があります。しかし、取り上げるべき本当の問題は、妄想によって生み出された別の問題にすり替えられているようです。政府こそ、現実を見つめる必要があります。
 市民の不安は正当なものであり、不安のもとにこそ問題があります。故高木仁三郎氏は、本誌1999年3月号の巻頭言「市民の不安を共有する」において、「科学者が科学者たりうるのは、本来社会がその時代時代で科学という営みに託した期待に応えようとする努力によってであろう」と述べていました。
 本誌は、この呼びかけに応答する場をつくるべく、本年も努力します。確かな言葉にもとづく論考が、社会に変化をもたらすことを願っています。ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
(『科学』編集長  田中太郎)

常に最高水準の研究結果を提出
『文学』表紙 文学
 雑誌『文学』は昨年の7・8月号より、より読みやすい誌面とするため、本文の文字を少しだけ大きくいたしました。また、表紙のデザインも変更しました。
 電子書籍やインターネットの発達・普及とともに、文学と文学研究をめぐる状況は年々変化の速度を早めています。しかし、文学を読む、楽しむ、生みだす、研究するという行為は、変わることなく続いていくはずです。文学は多様な相貌を持っています。古今東西、さまざまな文学と出会うことで、私たちは想像力を刺激され、新たな認識の数々を獲得してきました。こうした「文学的」体験のよろこびは、何物にも代えがたいとかんがえております。
 多様な文学との付き合い方を提案する「場」を目指して、本誌はいっそうの努力を続けてまいります。本年も、ご愛読とご支援をたまわりますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(『文学』編集長  倉持 豊)



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