ずっと怪獣が好きだった――造型師が語るゴジラの50年

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ずっと怪獣が好きだった――造型師が語るゴジラの50年
 
品田冬樹
四六判・並製カバー・200頁



著者からのメッセージ
著者(右)
 
怪獣は,どこから来て,どこを通って,どこに行くのか

私が上京し,造型の仕事に手を染めてから今年で25年になります.一方ゴジラは,昨年でその倍の「生誕50年」を迎えました.
私が生まれる前から作られ続けている怪獣映画は,アジア的,日本的な文化背景に育まれてきた,日本独特の物の一つです.
今回,本書のお話をいただくにあたり,これまで当たり前のように享受し,または自分で造型してきた「怪獣」という存在はどこから来たのか,そして,どこに行くのかを考えてみました.
怪獣を愛する人なら,誰でも一人一つの怪獣論があると思います.ここでは私なりに怪獣について考え,自分なりに答を出したつもりです.また本書では,怪獣の持つ魅力とは何かをいろいろな側面からとらえ,資料写真なども駆使して紹介するよう努めました.
この本を読んだ方々が怪獣にいっそうの興味を持ち,読み終わった後に怪獣映画を観たくなっていただけたら,こんなに嬉しいことはありません.



著者略歴
品田冬樹(しなだ ふゆき)
1959年千葉県生まれ.雑誌編集などの手伝いの傍ら造型に手を染め,1982年,レインボー造型企画(株)に入社.東映などのテレビ番組のキャラクター造型に数多く関わった後,1986年に独立・フリーに.1989年,(株)ビルドアップの設立に参加,同社造型部門担当を経て1994年,(有)ヴィ・ショップを起こし,映像企画のキャラクター造型,特殊衣装のほか,玩具企画,原型を担当し,現在に至る.主な参加作品は以下のとおり.
映画 『赤い眼鏡』(1986年),『劇場版スケバン刑事』(1987年),『ゴジラ対ビオランテ』(1989年),『ケルベロス』(1990年),『人でなしの恋』(1994年),『ガメラ2・レギオン襲来』(1996年),『ガメラ3・邪神覚醒』(1999年),『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2002年)
テレビ番組 『七星闘神ガイファード』(1995年),『超星神グランセイザー』(2003年),『幻星神ジャスティライザー』(2004年)



目次
1 怪獣はどこから来たのか
 
怪獣の国「日本」
怪獣のルーツ
江戸時代の「怪獣」
『ゴジラ』以前の怪獣
革命的大怪獣「ゴジラ」出現
変容する日本語としての「怪獣」
「恐竜」ではないことのリアリティ
最高の見世物「怪獣映画」
怪獣,銀幕を蹂躙
短命だった『ゴジラ』の兄弟
 
  コラム ゴジラヌイグルミ事始め
 
多種多様なアジアのヌイグルミ文化
ゴジラを形作った日本の伝統工芸
進歩する怪獣造型
直立怪獣の下顎問題
難しい怪獣同士の決闘
四つ足怪獣の物議
「着ぐるみ? 縫いぐるみ?」
 
2 怪獣まかりとおる
 
特等席の花火大会
怪獣映画は花火大会だ
イベント化する怪獣映画
お馴染みになる怪獣たち
『ゴジラ』以外の可能性
テレビに怪獣がやってきた
“怪獣=ゴジラ”から“怪獣”へ
怪獣ブーム時の怪獣映画
第一次怪獣ブームの拡散から第二次ブームへ
リアルタイムの脅威“公害”
ゴジラ映画の鬼っ子『ゴジラ対ヘドラ』
花火大会の終わり
 
  コラム 怪獣映画をささえるモノ
 
怪獣映画のもう一つの魅力=ミニチュア破壊
怪獣は観光名所が好き?
多種多様に展開する特殊撮影映画
稀代の怪獣役者中島春雄
 
3 怪獣はどこに行くのか
 
怪獣不在の特撮映画
怪獣への飢えと乾き
怪獣復活の兆し
『ゴジラ』の復活と怪獣映画のさらなる「変質」
謎の怪獣ビオランテ
平成ゴジラVSシリーズ
『ミレニアム』『ファイナル』,そして未来の怪獣映画へ
 
  対談 怪獣中年,吼える
 
『ゴジラVSビオランテ』の頃 白石雅彦氏との対談
クリーチャーがやって来た 鷲巣義明氏との対談
押井監督,怪獣を語る 押井守氏との対談
 
あとがき
参考文献
 
 
装丁 後藤葉子



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