私が上京し,造型の仕事に手を染めてから今年で25年になります.一方ゴジラは,昨年でその倍の「生誕50年」を迎えました.
私が生まれる前から作られ続けている怪獣映画は,アジア的,日本的な文化背景に育まれてきた,日本独特の物の一つです.
今回,本書のお話をいただくにあたり,これまで当たり前のように享受し,または自分で造型してきた「怪獣」という存在はどこから来たのか,そして,どこに行くのかを考えてみました.
怪獣を愛する人なら,誰でも一人一つの怪獣論があると思います.ここでは私なりに怪獣について考え,自分なりに答を出したつもりです.また本書では,怪獣の持つ魅力とは何かをいろいろな側面からとらえ,資料写真なども駆使して紹介するよう努めました.
この本を読んだ方々が怪獣にいっそうの興味を持ち,読み終わった後に怪獣映画を観たくなっていただけたら,こんなに嬉しいことはありません. |