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| ●著者からのメッセージ |
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ヨーロッパ近代の夜明けに生まれた機械仕掛けのからくり人形(オートマタ)や自動楽器――その魅惑的な世界を紹介しながら、今のパリでまだその夢を追っているフランスの友人たちについて書いたのがこの『からくり人形の夢』。
このオートマタや自動楽器を生みだすもとになったフランス・バロックのエスプリ(!)についてはこれからも書き続けていくつもりです。
そして、この中で紹介しているオートマタや自動楽器の復元のプロジェクトに読者が参加してくださるのを期待しています。これをきっかけに日仏の友達の輪が広がれば……。 |
| ●著者紹介 |
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竹下節子(たけした せつこ)
1976年、東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を学んだ。
パリでアーティスト支援の文化協会を主催し、室内楽アンサンブルのメンバーとしても活動中。
著書に『パリのマリア』『ジャンヌ・ダルク』『ローマ法王』『バロックの聖女』『さよならノストラダムス』など。
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| ●編集部より |
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日本でのオートマタに対する一般認識は「かわいいからくり人形」という程度でしょうか。しかし、その「かわいい人形」の背後には近代ヨーロッパの豊かな精神世界が広がっているのです。
「人間=神の創った人形」というヨーロッパの人間観は、近代に至り人間を一個の機械としてとらえる「人間機械論」を生みました。オートマタ(自動の機械人形)を創るという行為は、神の創造行為をシミュレートし人間の精神と身体の秘密を総合的に理解する、ひいては神の創ったこの世界全体のメカニズムを解明しようとする「人間機械論」の実践でもあったのです。
この一見難しそうなテーマを知的エンターテインメントに仕立て上げるところはまさに竹下先生の面目躍如。筆はオートマタだけでなく、ユダヤ教のゴーレム幻想やファンタジーの中の人造人間にまで及びます。
オートマタに興味のある方も、ない方も、ぜひご一読を。 |
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