光るキノコと夜の森

国内で見つかっている10種以上の美しく幻想的な写真を多数収録.発光の科学,伝説や歴史を研究者が解説.

光るキノコと夜の森
著者 西野 嘉憲 写真 , 大場 裕一 解説
ジャンル 書籍 > 単行本 > 生物学
書籍 > 自然科学書
刊行日 2013/07/03
ISBN 9784000058834
Cコード 0045
体裁 B5変 ・ 上製 ・ カバー ・ 82頁
在庫 品切れ
神秘的な夜の森に,妖しく光るキノコ.おとぎ話ではなく,実は日本各地で見られる光景なのです.ツキヨタケ,ヤコウタケ,シイノトモシビタケなど,国内で見つかっている10種以上の発光シーンを,美しく幻想的な写真で収録.発光のしくみと役割,伝説や研究史,見つけ方などを気鋭の研究者が解説.光るキノコ図鑑付き.

■著者からのメッセージ

夜の森に足を踏みいれる.闇に怖れを抱くのはヒトの本能だろうか.懐中電灯の明かりをたよりに夜行性の生き物を撮影して歩くと,緊張のせいかいつもより疲れを感じる.休息のため腰を下ろし,電池の残量を気にして明かりを消す.

 やがて闇に目が慣れると,何てことだろう.漆黒の森に灯る仄かな光のおびただしいこと.摩訶不思議な現象を前に,「なぜ」の言葉をのみこむ.ただただキノコが発する光に吸い込まれ,宇宙空間をさまよっているかのような心地よい錯覚をあじわう.(中略)

 雨の後,夜のとばりの向こう側で,ひっそりと光るキノコたち.その不思議な生態のほんの一場面を,日本のおもな発生地を巡る旅でご覧ください.

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『光るキノコと夜の森』

西野嘉憲・写真/大場裕一・解説




神秘的な夜の森に,妖しく光るキノコ.おとぎ話ではなく,実は日本各地で見られる光景なのです.ツキヨタケ,ヤコウタケ,シイノトモシビタケなど,国内で見つかっている10種以上の発光シーンを,美しく幻想的な写真で収録.発光のしくみと役割,伝説や研究史,見つけ方などを気鋭の研究者が解説.光るキノコ図鑑付き.



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まえがき


奈良 大台ヶ原

伊豆諸島 八丈島

小笠原諸島 父島

沖縄本島 やんばる

八重山諸島 石垣島


〈コラム〉

いろいろな発光生物/発光キノコは食べられる?/世界の発光キノコ/八丈島とコーナー博士/光るキノコ伝説/発光キノコの光/発光色/ボイルとファーブル/南方熊楠と発光キノコ/なぜ光るのか?/光るしくみの謎


日本の発光キノコ図鑑

見に行こう!探そう!撮ってみよう!

あとがき
西野嘉憲(にしの よしのり)

写真家.1969年大阪府生まれ.早稲田大学教育学部卒業.広告制作会社勤務を経て,フリーランスのカメラマンとして活動.大学在学中より南西諸島への旅を続け,そこに生きる人と自然の関わりをテーマに撮影を続ける.2005年より石垣島在住.日本写真家協会会員.著書に『石垣島 海人のしごと』(岩波書店),『ハブの棲む島――伝説のハブ捕り名人と奄美の森の物語』『海を歩く――海人オジィとシンカの海』(以上,ポプラ社).

大場裕一(おおば ゆういち)

名古屋大学大学院生命農学研究科助教.1970年札幌市生まれ.北海道大学理学部卒業.総合研究大学院大学博士後期課程修了.基礎生物学研究所研究員を経て2000年より現職.博士(理学).専門は発光生物学.発光生物の進化を中心に,発光生物に関するあらゆる研究を行なっている.著書に『ホタルの光は,なぞだらけ――光る生き物をめぐる身近な大冒険』(くもん出版).

書評情報

機械設計 2015年5月号
Coralway 2013年9-10月号
しんぶん赤旗 2013年8月25日
八重山毎日新聞 2013年8月17日
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