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岩波科学ライブラリー

エピジェネティクス入門

三毛猫の模様はどう決まるのか

遺伝子の働きを陰で支配するエピジェネティクスとは? 病気との関係や新しい治療法の可能性も紹介.

エピジェネティクス入門
著者 佐々木 裕之
通し番号 101
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生命・医学
日本十進分類 > 自然科学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2005/05/12
ISBN 9784000074414
Cコード 0345
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 100頁
在庫 在庫あり
三毛猫の三毛模様,アサガオの絞り模様….遺伝子は同じでも,生物にはさまざまな外見や個性がある.これは遺伝子の働きを調整するエピジェネティクスによって偶然に決まっている.遺伝子を陰でダイナミックに操るしくみと,それによって生まれるさまざまな現象を解説し,病気との関係や新しい治療法開発の可能性を紹介する.


■著者からのメッセージ
 この本を手にとられる読者のなかにはエピジェネティクスということばをよくご存じでない方もおられるでしょう.エピジェネティクスは,最近になってようやく医学・生物学の世界で定着してきたことばで,われわれヒトを含むあらゆる生物が恩恵に与っている,非常に重要な遺伝子調節の仕組みのことを指します.しかし,まだその意味と内容が,十分に理解されているとは言えません.
  エピジェネティクスを多くの方々に理解していただきたいと思って世に送り出すのが本書です.ですから,できるだけ身近な話題から,取りつきにくいこのカタカナのことばの意味することを少しずつほぐしていきたいと思います.「三毛猫の模様はどう決まるのか」という副題をつけたのもそのためです.(もし,猫の模様の解説書だと思われた方がおられたら,ご期待に沿えないでしょう.悪しからず.)
(本書「はじめに」より抜粋)
 はじめに
1 個性はどこで決まるか
2 エピジェネティクスとは
3 さまざまな振舞い
4 個性は伝わるか
5 もっと複雑な仕組み
6 病気との深い関係
7 便利な道具にハマる生物
佐々木裕之(ささき・ひろゆき)
1956年福岡市生まれ.九州大学大学院医学系研究科修了.医学博士.九州大学遺伝情報実験施設助手,助教授を経て,現在,国立遺伝学研究所教授.共著書に『遺伝子病入門』(南江堂),『臨床DNA診断法』(金原出版),『人類遺伝学』(金原出版),『生殖と発生 』(岩波講座現代医学の基礎),『生命工学──新しい生命へのアプローチ』(共立出版),『エピジェネティクス』(編著,シュプリンガー・フェアラーク東京)などがある.

書評情報

SFマガジン 2005年8月号
日経サイエンス 2005年8月号
日本経済新聞(夕刊) 2005年7月7日
毎日新聞(朝刊) 2005年6月1日

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