野町和嘉写真集 エチオピア黙示録


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編集部だより
内容紹介
市場へ急ぐ農婦,バチ,1984年

生活圏が,標高3500メートルの高地から海面下150メートルの酷暑の砂漠まで及ぶこの国には,80以上の民族がひしめき多彩な文化が層をなしていた.私が頻繁に通った1980年代,内戦と閉鎖的な社会主義のために外界から孤立したエチオピアでは,経済の歯車も静止したままに,中世以来途切れることのなかった時間がゆったりと流れていた.そこには他のアフリカとは異質な深い祈りと,心に染み入る情緒があふれていた.だがその環境は一方で,3年続きの旱魃をきっかけに,飢餓という黙示録的終末に人々を投げ入れたのであった.
 ここに収録するのは,多難な時代を懸命に生き抜いた人々の,光と闇の記録である.

(「はじめに」より)


 
驟雨をしのぐ市場の女性たち,アディスアベバ,1984年  

 
  救援キャンプの生活空間,バチ,1984年


目次

   
   地図    
   はじめに    
       
  第1章 高原に暮らす  
  第2章 飢餓の記憶  
  第3章 祈りの大地  
       
   図版解説    
   あとがき    
       


 
山から逃れてきた裸足の少女,ラリベラ,1985年  

 
  祭りの朝に物乞いをする盲目の少年,モクスム,1997年


 
世界の写真家・野町和嘉:世界地図で辿る“地球巡礼”
©野町和嘉 

Copyright 2005 Iwanami Shoten, Publishers. All rights reserved. 岩波書店